トヨタ自動車が秋の日本選手権出場権ゲット JABA九州大会優勝
◇第76回JABA九州大会決勝 トヨタ自動車10―6日本通運（2024年5月11日 北九州市民球場） 23年都市対抗野球覇者のトヨタ自動車（愛知）が2007年大会以来15大会ぶり3回目の優勝を決めた。準決勝でJR東日本（東京）に逆転勝ちし、決勝は最高殊勲選手に輝いた増居翔太投手（23）が6回無失点と好投し、日本通運（埼玉）を10―6で下した。優勝したトヨタ自動車は秋の社会人野球日本選手権の出場権を獲得した。 昨年の都市対抗の覇者、トヨタ自動車が15大会ぶりの頂点に立った。「JABA大会をひとつ取ることをテーマに臨んだ。しんどかったけど自分たちで動くという実戦対応力が身についてきた」と藤原航平監督。一時は7点リードされながら逆転した準決勝、終盤追い上げられながら逃げ切った決勝と、苦しい展開の末の優勝に都市対抗覇者の自信とさらなるチーム力の底上げが見てとれた。 4強止まりだった静岡、京都に続く今季3大会目のJABA九州で初の決勝進出。慶大出の増居が先発し「前の2大会はふがいなかったので悔しさをぶつけた。序盤に大量点をもらい、いい流れで投げれた」と6回無失点の好投。主力の松本健吾（現ヤクルト）が抜けた穴を2年目左腕が埋める勢いだ。 前年優勝チームとして推薦出場する都市対抗とともに秋の日本選手権出場権もゲット。2大大会出場全国一番乗りを果たしたトヨタ自動車がまずは都市対抗連覇に向けて加速する。 （中島 泉）
