輪島朝市でこいのぼり 残る焼け跡、再起願う 石川
5月5日の「子どもの日」に合わせて、石川県輪島市の朝市通りで色鮮やかなこいのぼりが泳いでいる。同地は能登半島地震による大規模火災でほとんどの家屋が焼失。現在も焼け跡は、手つかずの状態だ。 【画像】現地では焼け跡が手つかずで残る こいのぼりは、近くで写真館を営む曽又耕作さん(44)ら地元の有志が企画。「一日でも早い復興に向け、多くの人に見てもらい笑顔を取り戻してほしいと」願いを込める。高さ約10メートルのポール2本に色とりどりのこいのぼり10本を揚げた。 輪島市朝市組合によると、朝市通りでの再開のめどは立っていない。同組合では3月、出張朝市を金沢市で催すなど、伝統の継続に取り組む。今後も県内外で定期的に開催していく考えだ。 曽又さんは「輪島の復興は輪島朝市から。町に少しでも早く活気が戻ることを期待しています」と話す。
日本農業新聞