年間320日通う「サウナ王」が断言! 良いサウナの見極め方と最高の楽しみ方
サウナブームが叫ばれて久しい。しかし、正しい知識を持たずにサウナを利用しても効果は半減してしまうどころか、健康を損ないかねないのをご存知だろうか。 ▶︎すべての写真を見る
今回は、年間320日はサウナに入る「サウナの王様」として知られ、温浴・スーパー銭湯のコンサルティングを手がける楽楽HDの太田 広氏に、サウナの心得について伺った。
良いサウナを見極める3つのポイント
ーーそもそも太田さんがサウナにハマったきっかけは何でしょう? 学生の頃に新宿の歌舞伎町で働いていたんですが、深夜1時くらいに仕事が終わって終電もないのでサウナに行くことが多かったんです。 最初はアルバイトの先輩が連れて行ってくれたんですが、その後は自分でも行くようになりました。それからサウナが生活に欠かせない一部となったんです。今では、年間320日以上サウナに行っています。 ーーオーシャンズ世代の男性がサウナを利用するときに気を付けるべきことを教えていただけますか? まずは、サウナに自分が行ける体なのかどうかチェックしてほしいですね。40代になってくると高血圧、心疾患などの持病をもっている人もいますから、そういう方はサウナに入らないほうが良いでしょう。 ーーなるほど。 あと、サウナに入るときに大事なのは、正しい入り方以前に“良いサウナに行く”ことです。良いサウナを見極めるポイントは、「サウナ室の温度・湿度」「水風呂の温度」「休憩スペースと外気浴のつくり」です。過ごし方と合わせて紹介します。
① サウナ室の温度・湿度
サウナ室の温度ですが、理想は80~90℃。熱すぎないサウナで時間をかけて十分な発汗をすることが大切です。 サウナストーブの熱は一旦天井のほうへ上がりますから、できるだけ新鮮な空気が入る出入口付近の一段目に座って、じっくりと汗をかく習慣を身につけましょう。 サウナ室の滞在時間は人によって違いますが、発汗してくると、肌に汗の塊ができて、それがポタポタ垂れてきます。初心者の方は無理をしないで、徐々に発汗の訓練をしてください。 体の中では頭がいちばん高い位置になるので、十分な発汗をするためには、サウナハットをかぶるのもひとつの方法です。また、できるだけ肌の露出を少なくすればより長く入れるため、バスタオルを肩からかけて、完全武装してください。 気持ち良く発汗したいなら、ロウリュ(※)やアウフグース(※)を活用するのもおすすめです。 ※ロウリュ:熱したサウナストーンにアロマ水などをかけるときに発生しる蒸気のこと。 ※アウフグース:ロウリュをおこなって、立ち上った蒸気をあおぐ行為。