米、レバノンのガザ化は容認せず イスラエルと対イラン協議
【エルサレム、ワシントン共同】米国務省のミラー報道官は9日、イスラエル軍が親イラン民兵組織ヒズボラに対して地上作戦を展開しているレバノン南部が、パレスチナ自治区ガザのような状況になることを米国は容認しないと警告した。バイデン大統領はネタニヤフ首相と電話会談し、イスラエルを報復攻撃したイランへの反撃について標的の議論を続けた。 バイデン氏はネタニヤフ氏に対し、レバノンでの作戦で民間人被害を最小限に抑える必要性を強調した。両首脳の電話会談は8月下旬以来で、時間は約30分だった。今後数日間、両政府が緊密に連絡を取り合うことで一致した。ハリス副大統領も電話会談に参加した。 バイデン氏は、イランの核施設を標的にすることには反対している。 一方、イスラエルメディアは、ガザの停戦交渉でイスラエル代表団を率いる対外特務機関モサドのバルネア長官が、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官に対し、レバノンで戦うヒズボラとの交渉にイスラム組織ハマスが拘束している人質の解放を含めるよう求めたと報じた。