雪煙上げ山岳の急斜面を滑り降りる 白馬村で初のフリーライド世界大会予選
「ゲレンデ外」の安全対策の徹底も急務
ゲレンデから離れたコースを滑るバックカントリースキーは、1月2日に白馬村の八方尾根北斜面で男性が雪崩に巻き込まれたり、17日には長野県の野沢温泉村で外国人の4人家族が遭難、救出されるなどトラブルも続いています。いずれも個人の判断で山岳部に滑り出したと見られ、ゲレンデ外の安全対策が求められています。 今大会の事務局もバックカントリースキーの安全対策の徹底をアピール。競技会の場合は事前の講習会などで選手の安全対策を徹底し、トラブルの際のビーコンの活用や安全ジャケットの装着などの対策が講じられるとしています。今回も開催予定斜面の雪崩の危険性が高まったため連日、積雪や斜面状況をチェック。地元のガイドと十分連携しました。安全管理された競技会とは異なる個人の判断によるゲレンデ外への乗り出しは危険で、福島副委員長も「フリーライディングの魅力とリスク管理の方法も広く伝えていきたい」としています。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説