教会の静寂の中で響き渡る「ラ・カンパネラ」の美しさ…フジコ・ヘミングの新たなドキュメント「恋するピアニスト」演奏シーン&新場面写真
4月に92歳で世を去ったピアニスト、フジコ・ヘミングさんの新たなドキュメンタリー映画「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」。2020年8月に行われた無観客コンサートの中からフジコの代表曲である「ラ・カンパネラ」の演奏シーンの一部と、新たな場面写真が公開された。 【フォトギャラリー】「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」場面写真 本作の撮影は2020年から4年間をかけて撮影され、世界中が止まったコロナ禍、そして少女時代に経験した戦時下においても、自分が愛すべき音楽に向き合ってきた姿を小松莊一良監督が記録する。 聴力を失われるアクシデントに見舞われながらも、60代で世界に見いだされ、“年齢非公表のアーティスト”として、80歳を超えた後でも精力的に活動したフジコの姿は、人間の情熱に決して期限はないということを私たちに教えてくれる。その太く力強い指先から生み出される癒やしの音色(ねいろ)とともに、フジコの人生に迫った美しいドキュメンタリー作品だ。 いつの時代も、どこで暮らしても、自分らしく生きていたフジコ。本作はフジコの2020年から4年間の旅路を演奏と共に追い、4Kカメラで捉えられたダイナミックな演奏シーンをふんだんに盛り込み、多くの観客の心を潤すフジコの音色の魅力に迫る。 このほど公開された映像は、東京・阿佐ヶ谷教会でコロナ禍の2020年8月に行われた無観客コンサートの模様を抜粋したもの。フジコ・ヘミングの代表曲である「ラ・カンパネラ」が教会の静寂の中で響き渡り、その音色の美しさを体感できる。 新たに公開された場面写真は、ドビュッシーやショパンも演奏した歴史のあるパリ・コンセルヴァトワール劇場、荘厳な雰囲気に包まれた東京・東美教会、阿佐ヶ谷教会でのコンサートから、力強さを感じる演奏シーンが選ばれた。映画は10月18日から、新宿ピカデリーほかにて全国公開。