ABNアムロ、中国の復星から独老舗銀行を買収へ-約1150億円規模
(ブルームバーグ): オランダのABNアムロ銀行は中国の複合企業、復星国際からドイツの老舗銀行ハウク&アウフホイザー・ランペ・プリバトバンクを6億7200万ユーロ(約1150億円)で取得することで合意した。ウェルスマネジメント事業におけるプレゼンス拡大を図る。
ABNの28日の発表資料によると、これにより、ドイツのプライベートバンキング部門ベスマンバンクの運用資産が260億ユーロ、ローンは20億ユーロそれぞれ増加。買収後の運用資産は合わせて約700億ユーロとなる。
ABNのロバート・スワーク最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「ドイツ事業の活動規模を拡大するまたとない好機だ。今回の買収により、当社の地位はさらに強化され、統合後のグループの従業員には、再編が進むドイツ市場で主導的な役割を果たす機会がもたらされる」と指摘した。
1796年創業のハウク&アウフホイザーは、ドイツで最も歴史ある銀行の一つ。復星は2015年に同行を買収し、21年に独銀バンクハウス・ランペを取得した。資産家の郭広昌氏率いる復星は、世界的に進めた積極買収で積み上がった債務の圧縮を目指し、資産売却を進めている。
原題:ABN Amro Buys German Bank Hauck & Aufhäuser From China’s Fosun(抜粋)
--取材協力:Sarah Jacob.
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Cagan Koc, Jan-Henrik Foerster