VRから歌舞伎まで“ごった煮”状態「ニコニコ超会議2016」始まる 30日まで
刀匠による日本刀鍛錬の実演も
一方、「超刀剣」ブースでは、約700年の歴史を持つ岐阜県関市の刀匠が、1200~1300度に熱した鋼を大槌でたたいて不純物を取り除く「折り返し鍛錬」を実演。来場者たちは、日本刀鍛錬の工程などについての説明に耳を傾けつつ、実際に鍛錬が始まると、槌が鋼を打つ際の甲高い金属音が鳴り響くなか、カメラを構えて思い思いにシャッターを切っていた。実演コーナーでは、希望者による刀鍛冶体験も実施した他、刀剣ができるまでの工程を紹介するコーナーもあった。
会場内では、自由民主党が次期参議院議員選挙の公認候補者を選ぶ特別投票所を設置したほか、主要政党が出展。宣伝カーの体験乗車を実施した日本共産党のブースでは、上に登った兵庫県西宮市の男性が司会から日ごろの不満を問われると、「朝から夜まで働く会社員だが、夜の6時以降の残業代が出ない。そんな社会は間違っている」などと訴えて、集まった聴衆の喝采を浴びていた。 このほか、特撮技術を紹介する「特撮体験スタジオ~帰ってきた特撮博物館~」では、破壊された東京駅を形作った特撮用ミニチュアステージや、ヒーローが登場する際の特撮手法などを紹介するコーナーを設置。日本航空の「超・ネ申ヒコーキ」では、来場者が作った紙飛行機を飛ばすイベントを実施、スズキ自動車の「ニコニコ町会議」では、自動車の乗ったメリーゴーランドを人力で回すアトラクションを展示していた。 (取材・文:具志堅浩二)