VRから歌舞伎まで“ごった煮”状態「ニコニコ超会議2016」始まる 30日まで
動画配信サービス・ニコニコ動画の一大イベント「ニコニコ超会議2016」が29日、幕張メッセ(千葉県千葉市)で始まった。今回も、VR技術などの最新技術から、刀鍛冶や歌舞伎といった伝統文化など、幅広い分野の展示がごった煮状態で集まっていた。30日まで。
幕張メッセ上空からの「VRダイブ」が人気
ニコニコ超会議は、今回で5回目。ゴールデンウィーク初日でもある1日目の29日は、午前10時の開場からまもなく、会場内は詰めかけた大勢の来場者でいっぱいに。さまざまなジャンルのライブが行われる「超音楽祭2016」、「超踊ってみた」といったイベントブースは終始盛り上がっていた。 VR技術を用いたアトラクションをそろえた「超VRアトラクションズ」で人気を集めたのが、幕張メッセ上空からの仮装ダイビングが体験できる「VRダイブ」。ステージに上がった来場者は、頭部にヘッドマウントディスプレイ(HMD)、身体には自動車のシートベルトと帆布を組み合わせたような装具を装着。仮装ダイブがスタートすると、来場者はうつ伏せに吊り上げられた。 HMDには降下している様の映像が映し出されるとともに、ステージ下には扇風機も取り付けられており、降下中の風を体感できるようになっていた。順番を待つ人の列を見ると、すでに受付を終了した旨を記したパネルが。スタッフは、「午前11時には、本日のすべての時間の整理券がはけてしまいました」と笑顔で説明してくれた。
超VRアトラクションズではこのほか、新しい感覚の鬼ごっこが楽しめる「Parallel Eyes」もあった。鬼の1人と逃げる3人はそれぞれスマートフォンを利用したHMDを装着する。このHMDはスマホのカメラで目の前の映像を撮影するが、中のディスプレイには、自分の映像だけでなく参加する4人全員の目の前の映像が表示されるため、参加者によると「どっちに進めば良いかわからなくなった」とか。ソニーコンピュータサイエンス研究所と山口情報芸術センターが共同開発したゲームで、これによって複数の映像から自分を理解する感覚など、知覚拡張の可能性について感覚的に学べるという。