大迫傑選手が福井の高校陸上部員と交流 ペースメーカーとして支援、メンタル管理についてもアドバイス
来年3月30日開催の「ふくい桜マラソン2025」の大会プロデューサー大迫傑選手(33)は10月12日、福井県福井市の9・98スタジアム(県営陸上競技場)で、鯖江高校と美方高校の陸上部員と一緒に汗を流すなどして交流を深めた。ペースメーカーとして高校生の走力アップを支援したほか、練習に対する心構えや不調時のメンタル管理の仕方を説いた。 大迫選手は、タイムトライアル形式で行われた男子5千メートルと、女子3千メートルでペースランナーを務めた。参加した両校の部員約40人それぞれが自己記録を出せるよう、軽快な走りで部員たちを引っ張った。 講義も行い、部員たちの質問に一つ一つ丁寧に回答。停滞期を破る秘訣(ひけつ)については「大事なのは一貫性」と指摘し、実体験を交えながら「小さな気持ちの浮き沈みをなくしてトレーニングを続けてほしい」と呼びかけた。メンタル管理に関しても「ずっと練習していると調子の浮き沈みはある。あまり気にせず、いつも通りやり切り、我慢すれば調子は上がってくる」とアドバイスした。 自身が練習の中で特に意識しているのは「多くの時間を割くジョギングでのフォーム」だと紹介。また、高校生に不足しがちな鉄分の摂取など食事の重要性も説いた。 今春の第1回ふくい桜マラソン「トップアスリートチャレンジの部」で入賞した県内高校生を対象に、大迫選手に国内トップレベルの走りや考え方を伝えてもらおうと、大会実行委員会が企画した。
福井新聞社