ユーヴェ、アントニオ・シウヴァ獲得へ初回オファー提示も…ベンフィカの要求額とは大きな開き
ユヴェントスがベンフィカに所属するポルトガル代表DFアントニオ・シウヴァに初回オファーを提示したものの、拒否されたようだ。『スカイ・イタリア』が30日に報じている。 【ハイライト動画】またも追いつかれたユーヴェ、今季11回目のドロー チアゴ・モッタ監督の下、夏には大幅な選手の入れ替えを実施し、新たなシーズンをスタートさせたユヴェントス。セリエAではここまで無敗を維持しているものの、成績の内訳は7勝11分と圧倒的にドローの数が多い。勝ちきれない試合が多い関係で順位は6位に甘んじている。 そんなユヴェントスでは、現在最終ラインの選手が手薄となっている。今季のセリエA開幕から6試合連続のクリーンシートに貢献していたブラジル代表DFグレイソン・ブレーメルは、10月に左ひざ前十字じん帯損傷の大ケガに見舞われ、今季中の復帰が絶望的。サイドバックを見ても、コロンビア代表DFフアン・カバルが同じく左ひざ前十字じん帯損傷により長期離脱中で、キャプテンのブラジル代表DFダニーロは今冬のナポリ移籍が決定的となっている。 このような状況を受けて、ユヴェントスは冬の移籍市場では最終ラインの選手の補強に動くと報じられていた。センターバックで最も熱い視線を注いでいる存在が、現在21歳のA・シウヴァ。2022年8月のトップチームデビュー後、既に公式戦107試合のピッチに立って8ゴールを挙げているA・シウヴァは、ポルトガル代表でも主力の1人に定着するなど、ステップアップの噂が絶えないセンターバックだ。今冬もさまざまなクラブからの関心が報じられたが、ユヴェントスが本腰を入れて獲得に動く可能性が高いと予想されていた。 そんななか、『スカイ・イタリア』によると、ユヴェントスはA・シウヴァ獲得に向けて既に正式なオファーを提示したという。500万ユーロ(約8億円)のレンタル料に、シーズン終了後の買取オプションで3000万ユーロ(約49億円)という条件を提示したものの、ベンフィカ側が首を縦に振ることはなかったようだ。 ベンフィカを率いるブルーノ・ラージ監督は、A・シウヴァの去就について、「確かなことは1つしかない。このクラブの選手を欲するのであれば、財布を持ってこなければならない。近年、このクラブから羽ばたいていった選手は多くいるが、獲得を望むクラブのほとんとが財布を満額にしてきた」と話しており、簡単には手放さない姿勢を強調。A・シウヴァの契約解除金は1億ユーロ(約162億円)に設定されているため、ユヴェントスが提示した前記の金額とは大きな開きがある。 なお、A・シウヴァの代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏も、選手自身はユヴェントスへの移籍に前向きであることを認めつつ、「移籍が成立するかどうかはクラブ次第」と述べている。 ベンフィカの立場は一貫しており、契約解除金満額の1億ユーロが必要不可欠と見られるが、ユヴェントスはどのようなアプローチを試みるのか。今後の動向に注目が集まる。
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