中谷潤人、「想像もしていなかった」15歳からともに練習してきた3人が東京で試合、実家に泊まって調整【ボクシング】
ボクシングのWBCバンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=が「想像もしていなかった」と目を輝かせる試合が10月に実現する。中学卒業後の15歳で単身渡米してからの親友2人、WBOフライ級王者のアンソニー・オラスクアガ(25)=米国、帝拳=とバンタム級のエイドリアン・アルバラード(25)=米国、そして中谷が10月14、18日に東京で相次いで試合する。 中谷とオラスクアガは、2日間で世界戦7試合と那須川天心(帝拳)のWBOアジアパシフィック同級タイトル戦が行われる超大型興行(10月13、14日、東京・有明アリーナ)の2日目に防衛戦を行う。オラスクアガはこれで4試合連続で日本でのリング。世界王座をつかんだ7月も中谷と同日だった。 その4日後の18日には東京・後楽園ホールでアルバラードがエイドリアン・レラサン(フィリピン)とバンタム級ノンタイトル8回戦を行う。10年前、米ロサンゼルスでともにボクシングに取り組んできた当時からは考えられない状況だ。 中谷は現在もロサンゼルスで2人とともに集中スパーリング中だ。「みんなでやれるので、チームの雰囲気もすごくいいです。エイドリアン(アルバラード)は日本が好きで、マンガ『はじめの一歩』で知った後楽園ホールで試合できるのも喜んでました。ただ、対戦相手がみんなサウスポーなので、サウスポーのスパーリングパートナーの取り合いで(笑)。僕がサウスポーなので、2人のパートナーをやったり、2人が左構えになってくれたりしています」と笑顔だった。 日本初登場のアルバラードだが、実は中谷との付き合いはオラスクアガより長い。ルディ・エルナンデス・トレーナーの指導を受けるようになったとき、先に”入門”していたのがアルバラード。その後にオラスクアガも加わった。 「同い年ぐらいでボクシングをしていた子はほかにもいたんですがみんなやめてしまって。今もやっているのは僕ら3人だけです」と中谷。オラスクアガは来日時いつも中谷の実家に泊まって調整するが、今回はアルバラードも泊まる予定。世界3階級制覇王者でもある中谷は「また騒がしくなります」と目尻を下げていた。
中日スポーツ