地籍調査36人分誤り 立山町、過大徴収の可能性
●宅地や農地 立山町は24日、2012~15年度に行った町内の地籍調査で宅地や農地、道路など71筆、所有者36人分が誤った面積で登記され、固定資産税を過大徴収した可能性があると発表した。 町は来年、調査をやり直すとともに、正確な固定資産税を算定し、正しい税額との差額を返還する。徴収額が少なかった場合は追加の納税は求めない。町は25日、所有者全員におわびの文書を送付する。 町によると、調査は町から委託を受けた砺波市の測量業者が実施した。今年11月22日、土地家屋調査士から「調査依頼を受けた土地について、現地の状況と地籍調査の結果が一致しない」と指摘があり、誤りが発覚した。 誤りがあったのは前沢、野口、本郷島、西芦原、貫田の一部。今回調査した場所と、既に調査済みの土地との境界線が西側に約50センチずれている場所があった。 町は、誤りの原因について、今回の測量結果と、昭和40~50年代の測量結果との整合作業に不備があったが、確認が不十分で気付けなかったとしている。 町は再調査の結果を法務局に報告して面積と地図を修正する。