SHOEIが新型モデル「GT-Air3」を4月に発売! 静粛性とエアロダイナミクスも向上
ベンチレーション性能も大幅に向上した。アッパーエアインテークは、ベースパーツの先端形状やリブ、シャッターの形状を新設計して吸気効率をアップ。トップエアアウトレットは、走行時に帽体表面を流れる風の流速がもっとも高いポジションを追求した結果、従来モデルよりもアウトレットホールを前方へ配置することで、排気量をアップ。これらにより、従来モデルと比べて100km/h走行時の流入量(インテーク)は約1.2倍、排出量(アウトレット)は約1.8倍となった。 フェイスガード中央部に設けられたロアエアインテークには、虫やゴミなどの侵入を防ぐ着脱式デフロスターフェイルターを装備。また、同梱品のブレスガードKを装着すれば、呼吸によるシールド内側の曇りを防ぐことができる。さらに走行風の一部を口元に導くことで息苦しさを軽減する効果もある。 ──デフロスターフィルター。 ──ブレスガードK。 トンネル出口や朝夕の直射日光時に重宝するインナーサンバイザーは、欧州サングラス規格に匹敵する優れた光学性能を持つ『QSV-2サンバイザー』を採用。サンバイザーの開閉操作は、帽体左側面のレバーで行える。 ──ラチェット式チンストラップを採用。内装表面生地には吸湿速乾生地と起毛生地をハイブリッドで使用する。 チンストラップ(あご紐)は、従来モデルでも採用されていたマイクロラチェットシステムを継承しつつ、さらに軽量・コンパクト化した新型へ進化。厚手のグローブを装着したままでも扱いやすいのが特徴だ。コンパクトになった締結部はステンレス製で強度に優れ、2カ所のツメが常時かかって保持し、万が一の衝突時のヘルメット脱落を防ぐ。ストラップには高強力・高弾性の高機能繊維を編み込むことで、さらに強度を高めている。また、スリム化したことで身体とのフィット感も高まっている。 内装システムは、汗をかきやすい額や頬には吸湿速乾生地を、着脱時に肌とこすれる部分には起毛生地を配置することで、快適な被り心地を実現。真夏のライディングでも優れたベンチレーション機能と相まって、さらりとした装着感が持続する。また、同梱されるチンカーテンは従来品より面積が広くなっており、あご下からの走行風の侵入を防ぐ効果が高まっている。 コミュニケーションツール(インカム)を内蔵できる機能も『SHOEI COMLINK』へと進化し、ヘルメットとインカムとの一体感をさらに高めた。インカムの有無にかかわらず帽体のシルエットに大きな影響がないほどコンパクトで、高速走行時の風切音を大幅に低減できる。インカムはセナ製SRL3、サインハウス製B+COM SX1に対応している。 ──サイン・ハウス製B+COM SX1装着イメージ。 ──SENA製SRL3装着イメージ。