無自覚の人も多い【反り腰と猫背のハイブリッド「スウェイバック」】意外な原因と位置を戻すストレッチ
「スウェイバック」という言葉を聞いたことがありますか? 上半身が下半身より後ろに位置する、反り腰と猫背を合わせたような姿勢で、運動不足や体幹の筋力が安定していない人がなりやすい、と言われています。 〈写真で見る〉無自覚の人も多い【反り腰と猫背のハイブリッド「スウェイバック」】意外な原因と位置を戻すストレッチ ■正しい姿勢をキープするのは困難 理想的な立ち姿勢は、頭頂部から耳、肩、太ももの付け根の外側、膝のお皿の内側、内くるぶしの前側までが一直線にある姿勢と言われています。そして、本来の背骨は、緩やかなS字カーブを描いています。長時間のパソコン作業やスマートフォン操作などにより、S字カーブが崩れてしまうと、「猫背」や「反り腰」「スウェイバック」になってしまいます。 ■■反り腰と猫背が重なった「スウェイバック」 「猫背」や「反り腰」という言葉はなじみ深いと思いますが、「スウェイバック」という言葉は聞いたことがない人も多いかもしれません。スウェイバックは、反り腰と猫背を合わせたような姿勢のことです。 ■■スウェイバックの原因 スウェイバックになる主な原因は、以下の3つです。 ・運動不足 …運動不足は、筋力の低下を招きます。筋力が低下すると、体の重心が本来の位置からズレてしまい、バランスを保とうと姿勢が崩れてしまいます。 ・体幹の筋力の低下 …体幹とは、インナーマッスルを含む胴体部分のこと。長時間の立ち姿勢で体幹部分の筋肉が疲弊してくると、姿勢が崩れてしまいます。 ・筋肉のバランスの悪さ …腹直筋の上部と下部のバランスが崩れることで、上半身が下半身よりも後ろに下がりやすくなります。 ■スウェイバック改善ストレッチ スウェイバックを改善するためには、日頃からストレッチを行い、筋肉のバランスを整えることが必要です。スウェイバック改善におすすめの2つのヨガポーズをご紹介します。 ■■猫背改善ヨガポーズ 丸まった背中を改善するヨガポーズです。 ①四つ這いの姿勢になります。肩の下に手首、股関節の下にひざがくるようにしてください。 ②股関節の位置は変えず、両手を前に歩かせながら伸ばします。胸とあごを床に近づけて、背中を反らしましょう。腰で反らないように注意してください。 ③呼吸をしながら、30秒キープをします。 ■■反り腰改善ヨガポーズ 前に傾いた骨盤を、本来の位置に戻すためにおすすめのポーズです。 ①四つ這いの姿勢から右ひざを立て、膝を倒して膝からすねにかけてを床につけます。 ②右ひざの両脇に両手を置き、左脚を後ろに伸ばします。左右の骨盤の高さを合わせるために、左の骨盤を右のかかとにつけましょう。 ③両手を重ねてその上に、頭をのせます。上半身の力を抜き、左の脚の付け根から前ももの筋肉を伸ばします。 ③呼吸を続けながら30秒キープをします。反対側も同じように行いましょう。 ライター/上村ゆい(ヨガ講師)
上村ゆい