お金のトラブルに警鐘 専門家招き新成人講座 専大北上高
北上市と市教委が主催する市民大学ゼミナール法学部特別講座「18歳から知っておきたい『お金』と『法律』の話」は29日、同市新穀町の専大北上高校で開かれた。日高法律事務所(同市)所長の日髙拓郎弁護士が、2024年度に新成人となる同校の3年生244人に、投資・ロマンス詐欺被害や闇バイトに巻き込まれないための心構えを伝えた。 講座は22日と29日に開かれた。日髙弁護士は「18歳になると自分だけでクレジットカードの契約や高額な買い物ができるようになるが、同時に悪い大人から狙われるようになる」と説明。インターネット交流サイト(SNS)を通したロマンス詐欺被害や、闇バイトに巻き込まれた若者の逮捕など、市内で実際に起こった事例を紹介し、警鐘を鳴らした。 注意点として「都合の良い話には乗らず、契約の前に家族や信頼できる人に相談することが重要」と語り、「一人でできることが増えるからこそ、一人で悩まず相談ができる大人になってほしい」と締めくくった。