サーロー節子さん「一刻も早く核廃絶を」 日本被団協ノーベル賞受賞決定でメッセージ
日本被団協のノーベル平和賞受賞決定で、カナダ在住の広島の被爆者サーロー節子さん(92)が13日、メッセージを発表した。2017年のNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の受賞と併せ、「真に意義あるものにするには、核兵器廃絶を一刻も早く実現させるしか道はない」と訴えている。 【写真】涙でくもったファインダー 原爆投下の8月6日とらえた5枚だけの写真 サーローさんは「被爆者として心から大きな喜び」と祝福。広島県被団協と日本被団協の理事長を務めた森滝市郎さんたち先人の苦労に触れた。原爆投下により一瞬にして命を奪われた「無念の死者」にも思いをはせ、核兵器廃絶の実現へ「被爆国日本やカナダなど核依存国は核兵器禁止条約に今すぐ参加すべきだ」と迫っている。 サーローさんは広島市南区出身。ICANの授賞式で登壇し、スピーチした。
中国新聞社