島根大学で「100円ごはん」物価高で経済的に苦しい学生を「食」で支援(島根・松江市)
山陰中央テレビ
物価高に苦しむ学生を支援しようと、島根大学が11月から安価な食事を提供する取り組みを始めました。その値段は100円。 「100円ごはん」で学生の食生活を支えます。 7日早朝、松江市にある島根大学のキャンパス。学生食堂で11月1日から提供されているのが「100円ごはん」。朝食の時間帯に通常550円の日替わり定食がワンコイン「100円」で提供されています。 7日のメニューは「白身魚フライ定食」。たんぱく質が豊富で、鉄分や亜鉛などのミネラルも含まれ、栄養のバランスも考えられています。 購入した学生: 「美味しいです。(普段)バランスを考えることがないので、バランスよく出してくれるのは助かっています」 この「100円ごはん」、学生の食生活の改善や経済的な支援を目的に2023年に初めて提供され、これが3回目。卒業生や地元企業、地域住民などからの寄付を活用しています。 今回の支援、背景にあるのは「物価高」です。 2024年9月の松江市の消費者物価指数をみると、米などの主食にあたる「穀類」は2023年の同じ月に比べ14.4%上昇。さらに「肉類」が13.2%、「生鮮野菜」が8.2%など食品が軒並み値上がりし、学生の暮らしを直撃しています。こうしたなか、島大の学生食堂では朝食時間帯の利用が減少、節約のため、朝食を取らない学生もいるとみられ、大学が支援することにしました。 学生: 「あまり(朝食)食べないんですけど、こういう機会があって学食を使うことによって、食べる機会が前より増えたと思います」 100円の朝食は、1日220食が用意され、ほぼ完売しているということです。 島根大学総務部総務課長・江角真琴さん: 「皆さんしっかり食事をとって、それぞれ学業や色んな活動に励んでいただきたい」 「100円ごはん」は松江キャンパスでは朝食として、また医学部がある出雲キャンパスでは夕食として、11月29日まで提供されます。
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