【阪神】西勇輝、原点回帰につながった開幕投手の一言明かす「小学1年生と野球。想像つかなかった」
阪神・西勇輝投手が2日、今季初先発に臨む門別啓人投手に負けじと腕を振る覚悟を示した。この日は甲子園で投手指名練習に参加。4日の巨人戦(東京D)に先発予定の33歳は、19歳・門別にエールを送った。 それは練習開始前、開幕投手・青柳が投手陣の前でつぶやいた一言がきっかけだった。「門別が小学校1年生の時から西(勇)さんはローテーション投げてんねんで」。そこで改めて自身の築き上げてきたキャリアの原点に立ち返った。「(プロ入りした)最初は小学1年生くらいの子どもと野球をやってるなんて。想像つかなかったな」。 自身はプロ3年目の11年から先発ローテに定着。門別は当時小学1年生だった。 「僕が(当時の)オリックスで投げている時にパワプロで使ったかどうかはわからないですけど」と、苦笑いながらも熱い思いを託した。「僕の年代になった時に、小学生に『門別が投げてたな』って言われるような。イメージがつくピッチャーになったらいいんじゃないかという話はしました。小さい子はどのきっかけで(野球を)始めるか分からない。そのきっかけの一部になれたらいいんじゃないかな」。 プロ16年目を迎えた西勇は、チーム最年長で24年シーズンを迎えた。「ムチを打ちながら、常に若いという気持ちでやりますし。門別の例えを出すと、『本当にこれだけやってきたんやな』という実感はある。今後もしっかりやっていければいいかな」。今季はいまだ未勝利ながら3試合に先発し防御率1・69。まだまだ最前線で戦う覚悟だ。
報知新聞社