第93回選抜高校野球 悔しさ胸に、夏へ全力 富山北部・水橋、補欠校に /富山
<センバツ2021> 第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会が29日開かれ、21世紀枠北信越候補校の富山北部・水橋は出場校に選ばれず、補欠校に回った。部員が足りない複数校の「連合チーム」として史上初のセンバツ出場を目指した選手は悔しそうな表情を浮かべながらも、夏の甲子園に向けて再び練習に取り組み始めた。 選考委は感染症対策のためリモートで開催。インターネット中継で出場校が発表されたが、悲願はかなわなかった。富山北部の亀永辰之校長は「今回は選ばれなかったが、生徒には野球を通して人間性を高めてもらいたい」、水橋の佐々木啓介校長も「閉校まで約1年、新たな文化と歴史を作り上げたい」と話した。 その後、選手17人に亀永校長と佐々木校長が結果を報告。チームを束ねる富山北部の清水周道主将(2年)は「選ばれなかったことは残念だが、この経験を大事にしたい」、水橋の中川凌輔主将(同)も「正直悔しい。夏に向けて一日一日、大切に練習したい」と気持ちを新たにした。 両校の統合に伴い、水橋野球部は今夏で歴史に幕を下ろす。笹野祐輔監督は「残された期間をしっかり頑張っていきたい」と気を引き締めた。【高良駿輔、砂押健太】