まだ暑いですが、今度「車中泊」で長距離ドライブを考えています。夏の車中泊は「熱中症」のリスクがありますよね? コンビニやSA・PAでエンジンをかけて寝るのはNGでしょうか…?
9月に入ってもまだまだ暑い時期が続くことが予想されます。 ただ、遅めの夏休みや三連休にレジャーの計画を立てたり、なかには「車中泊」で出かけることを考えている人もいるのではないでしょうか。 車中泊は、道が空いている時間帯に移動できたりホテルの宿泊料金を節約できるほか、非日常の空間で旅の醍醐味も味わうこともできますが、暑い時期には注意すべき点がいくつかあります。 本記事では、暑い時期の車中泊の注意点について解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
暑い時期の車中泊は熱中症対策に注意が必要
最近は、レジャーの一種として車中泊が定着しつつあります。特にこの時期、遠くの海や山に出かけるために車中泊を検討している人も多いのではないでしょうか。 暑い時期の車中泊で必ず注意したいのが、熱中症です。自動車の熱中症事故と言えば昼間のイメージがありますが、実は夜間も熱中症に気をつけなければいけません。 車中泊の場合、夜間は防犯や虫の侵入防止のために窓を締め切ることから、熱が逃げにくく、室内温度の高さに気付かずに寝てしまい脱水が進むことで、熱中症のリスクが高まります。 熱中症対策のためにはエアコンを作動させることになりますが、「RVパーク(認定された車中泊スペース)」などでは、騒音問題のためエンジンをかけての宿泊ができず、車のエアコンは利用できません。 しかし、対策せずに寝てしまうことは危険ですので、なるべく涼しい場所を選ぶ、熱さ対策グッズを活用するといった基本的な対策のほか、「ポータブル電源」と言われるリチウムバッテリーでポータブルクーラーを作動させながら寝るなど、エンジンを消したままでも快適に夜を過ごせる方法を検討しましょう。
コンビニの駐車場は買い物目的の人のためなので車中泊NG
車中泊は、車を駐車さえすればどこでも宿泊できるようなイメージがありますが、実は車中泊が禁止になっている施設や、安易な利用ができない駐車場も少なくありません。 例えば、コンビニの駐車場です。コンビニの駐車場は買い物を目的にした短時間の駐車利用が前提であり、駐車場で宿泊することは想定されていません。 民法709条には「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」との記載があり、実際、大阪府茨木市のコンビニに平成25年8月~27年2月までの約7500時間、平成26年6月以降は別の乗用車で約3700時間と合計1万時間超の長期間にわたって駐車していた男性が1000万円近い損害賠償の支払いを命じられた判例があります。 数時間から半日の駐車だったとしても、店舗の運営を妨げた場合には損害賠償が請求される可能性も考えられます。買い物が目的ではないコンビニへの駐車はしないように注意が必要です。
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