【詳しく】中学生2人死傷「早く捕まってほしい」犯人逃走で広がる不安…保護者付き添い登校 事件当時店内にいた人が証言 福岡・北九州市
テレビ西日本
福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人が突然、男に刺されて死傷した衝撃的な事件。 発生からの動きを振り返ります。
事件後、初めての平日となった16日、現場近くの小学校では保護者に付き添われて登校する子供たちの姿がありました。 犯人が捕まらない状況が続き、不安が広がっています。 ◆保護者 「家からできるだけ出ないようにしたいと思っている」 ◆保護者 「学校に相談して、家でできればオンライン授業をやりたい。犯人が捕まるまで、(学校に)通ってもらうのは怖いかな」
事件が起きたのは14日の夜でした。 取材班が入手した防犯カメラ映像には、事件の現場に急行する警察車両や救急車などが映っています。
現場となったのは、北九州市小倉南区徳力にある「マクドナルド」の店舗。 店内のレジに並んでいた中学3年の中島咲彩さん(15)と同級生の男子生徒(15)が、店に入ってきた男から無言のまま刃物のようなもので一回ずつ刺されました。
事件当時、店内にいた人は…。 ◆事件当時店内にいた人 「ご飯を食べようと食べ始めたときに、店員が『オーナー呼んだ方がよくない?』と話していて、ちょっとした後に『みんな帰らせた方が良い』とお客さんたちを全員帰すようになって。(席から)立ち上がったときに通路側の方を見たら、女性がうつ伏せで倒れていて、この辺に倒れていた。自分はここにいた。ずっと『ゼーハーゼーハー』(女性の)息の音だけ聞こえるという感じ。何かあったのか?と思っている時に『刺された』という会話も聞こえた」
2人を刺した男は、刃物のようなものを持ったまま店の外へ出て、徒歩で北の方向に逃げていきました。 男が店に姿を見せてから立ち去るまで、わずか30秒足らずの凶行でした。 塾帰りに店に立ち寄ったとみられる中学生2人のうち、腹部を刺された中島さんは失血により死亡し、身を守ろうとした時にできる「防御創」はありませんでした。 一方、腰のあたりを刺された男子生徒は命に別条はなかったものの、その後の捜査関係者への取材で致命傷になりかねない深さの傷だったことが新たに分かりました。 捜査本部は、男が男子生徒に対しても殺意を持っていたとみています。 ◆近所の人 「サイレンが凄くてびっくりした。(事件は)怖いですね。この辺で聞いたことがない。犯人は早く捕まってほしい」