若者に人気「有線イヤホン」は大人も使うべき優秀アクセサリー 単に「平成をイメージさせるアイテム」ではない
■音の輪郭が明瞭で聴きやすい「AIM C」 いい音質の有線イヤホンが欲しいという願いをリーズナブルにかなえてくれるのが、AZLAの「AIM C」だ。ゲーム用として使ったときに、効果音の種類や音が鳴っている方向を認識しやすいように、明瞭感重視のサウンドチューニングとなっているが、音楽リスニング用として使っても満足できる。 Apple Musicのロスレスオーディオなど、ハイレゾ音源と呼ばれる高音質なサウンドも、キリッとした印象をそのままに鳴らしてくれる性能を持ち、YouTubeやNetflixの動画を見る際も、鳴っている音がすべてハッキリクッキリと聴こえてくる。
そして声の鳴らし方もいい。話している人の滑舌がよくなったようにも感じる。Zoomなどのオンラインミーティングや、外国語勉強用のアプリなどでも積極的に使いたくなる。 ■ノイキャンも使える「ATH-CKS330NC」 話し声が多いオフィスや、人が行き交うカフェ、電車や飛行機といったノイズに包まれてしまう場所でも使いたいなら、「ATH-CKS330NC」をお勧めしたい。5940円という価格ながら、周囲のノイズを聴こえなくするノイズキャンセリング機能を持った有線イヤホンだからだ。
残念ながら、周囲のノイズをすべて消し去る、数万円のワイヤレスイヤホンに入っているノイズキャンセリング効果には及ばない。しかしノイズを気にならなくしてくれるだけでもありがたい。 重低音が聞き取りやすいサウンドチューニングにも注目したい。ドラムやベースの音がしっかりと聴こえてくるので、ボリュームを絞っても満足できる。 発売されている製品数はさほど多くはないが、スマートフォンでもPCでも使いやすいUSB Type-C接続の有線イヤホン。いまいちど、改めて使ってみてほしい。ケーブルが絡むからいやだ! という人は、ケーブルを巻き取って保管するホルダーも販売されているので、併用してほしい。歴史のある製品だからこその使いやすさに気がつくはずだ。
普段の移動中はワイヤレスイヤホンを使うという人も、ワイヤレスイヤホンのバッテリーを温存するために、自宅や会社用に1つ持っていてもいいだろう。
武者 良太 :フリーライター