若者に人気「有線イヤホン」は大人も使うべき優秀アクセサリー 単に「平成をイメージさせるアイテム」ではない
周囲がうるさい場所でも通話がしやすいのも有線イヤホンの特徴だ。マイク部がケーブルの途中にあるため、つまんで口元に寄せれば周囲のノイズが入りにくくなる。高級なワイヤレスイヤホンは音楽だけではなく、自分の声も低ノイズとなるようにさまざまなノイズキャンセリング技術が使われているが、有線イヤホンなら物理的に声をクリアに届けることができる。 そして、スマホを手やポケットから落としてしまったときの命綱になる期待値も忘れてはならない。サーフボードやスノーボードのリーシュコードのように、自分の体とスマートフォンを結ぶ命綱になる。アスファルトの上に落として画面が割れることの危険性を思えば、有線イヤホンがアリだと感じてくるだろう。
スマートフォンのトレンドとして薄型化が重視されているいま、イヤホン端子を持たないスマートフォンが増えてきている。iPhoneにいたっては、2016年式のiPhone 7以降はイヤホン端子を省いており、Androidも高級モデルは総じてあの丸い穴がない。 変換ケーブルや外付けDACを使うことで対処できるものの、ケーブルの途中に硬いパーツが入っていると、ケーブルを画面に巻き付けにくい。扱いづらいのだ。
でもあらかじめUSB Type-Cのコネクターを搭載する有線イヤホンを使えば問題ない。お勧めの製品をいくつか紹介しよう。 ■あの「EarPods」がType-Cに対応 iPhone 14までのモデルや、iPodを使っていた方にはおなじみの、アップル製有線イヤホンの「EarPods」。耳穴を塞ぐタイプではないためにわずかな音漏れはあるが体への負担は控えめ、マイク品質も高かったモデルのUSB Type-Cタイプが発売されている。
公式サイトにはiPhoneシリーズ、iPadシリーズ、Macシリーズに対応していると記されているが、筆者が試した限りはAndroidスマートフォンやタブレット、Windows PCでも使用できた。 オーディオ機器は黒が中心で、カラバリも赤や青など濃い目の色が多く、2001年にiPodが出たときは、白色が“派手”だといわれていた。しかし、その見栄えのよい白色は音楽好きにとって憧れの色ともなった。EarPodsの白色も同様に、派手と思う人がいるかもしれない。しかし世界中の音楽好きを虜にしたアップル製の伝統あるイヤホンであることを享受できる人であれば、買いだ。