「つばさの党」代表、無罪主張 衆院補選の選挙妨害事件 検察側「動画で収益を期待」
4月の衆議院補欠選挙で他の候補を妨害したとして起訴された「つばさの党」代表の黒川敦彦被告(46)。20日の初公判では、正当な活動だとして無罪を主張しました。 【画像】他候補に大音量で怒号 ライブ配信しながら選挙カー追い回した被告の主張は「意味ある行為」
■他の候補者に大音量で怒号
つばさの党代表 黒川被告(4月) 「消費税上げますか?下げますか?答えてください」 「俺らも演説中ですよ」 街頭で演説する候補者のすぐ後ろから大音量で怒号を浴びせたと思いきや、YouTubeでライブ配信しながら他の候補者の選挙カーを追い回します。 つばさの党幹事長 根本良輔被告(30) 「そこの立憲民主党の車止まりなさい。そこのキャラバン止まりなさい」 黒川被告 「答えろよ。ずっとついていくぞ」 「つばさの党」代表の黒川被告や幹事長の根本被告ら幹部3人は、4月に行われた衆議院東京15区の補欠選挙で複数の陣営の選挙活動を妨害した公職選挙法違反の罪に問われています。
■無罪主張「『よくやったもっとやれ』という声ある」
20日に東京地裁で開かれた初公判。黒川被告は大声でこう叫びました。 黒川被告 「我々の行為は政治的に意味のある適切な行為で無罪です。『よくやった。もっとやれ』という声をたくさんもらっています。権力者を批判した黒川を逮捕するのは絶対にやってはいけないことだ」 傍聴する人 「そーだー!」 裁判長 「次言ったら退廷」 妨害行為を受けた金澤結衣氏は次のように話しました。 金澤氏 「SNSで(街頭演説を)告知すると、そこにつばさの党が来てしまうので告知もできない。選挙自体が成り立っていないのと同じようなものだと思います」 検察側の主張も…。 検察側(冒頭陳述) 「相手候補は演説できず、聴衆が聞き取ることも困難だった。撮影した動画が注目を集め、収益が上がることも期待していた」 一方、弁護側は次のように述べています。 弁護側(冒頭陳述) 「このような活動に対して刑罰を科して処罰することは、政治的表現の自由を保障する憲法に違反する」 (「グッド!モーニング」2024年11月21日放送分より)
テレビ朝日