「さあ、福岡からパリへ!」バレー元日本代表の迫田さおりさん&新鍋理沙さん、正念場の女子を全力応援【ネーションズリーグ】
ライブビューイングを企画したのは
日本は31日の中国戦、6月1日のドミニカ共和国戦にも勝ち、通算6勝2敗とした。大会前に9位だった世界ランキングも6位に上昇。勢いに乗って福岡大会に臨む。13日には同じく五輪出場を狙うカナダとの一戦を控えており、負けられない試合が続く。 今回のライブビューイングをプランニングしたのが司会も務めたTENTIALの新村薫さん(40)だった。久光製薬(現久光)スプリングスや女子日本代表でアナリストを務めた経歴の持ち主。28年ぶりのメダル獲得となったロンドン五輪をはじめ情報戦に欠かせないスタッフとしてチームを支えた。バレーボール界への恩返しと、現在勤務するTENTIALの従業員エンゲージメント向上に寄与したいとの思いから着想。「コンディショニングブランドの会社でもあり、社員にとってトップアスリートの思考を生の声で聞ける機会は貴重です。お二人には(ゴールデンタイムに行われることが多い国内での代表戦など)試合期における睡眠時間の確保や食生活を含めた体調管理の難しさなど現役時代の苦労話も聞かせていただき、有意義な一日になりました」と、新村さんはうなずいた。 TENTIALはスポーツの知見を生かし、健康課題の解決につなげようとリカバリーウエア、サンダル、寝具などさまざまな商品を開発。プロ野球パ・リーグ最年長の43歳で、日米通算165勝を挙げているソフトバンクの和田毅投手が愛用していることでも知られる。迫田さんや新鍋さんも「現役時代に(リカバリーウエアの)存在を知って、もっと(体を)大事にしていれば良かったです」と口にしていたという。 現役引退後もバレーボールを通じて社会貢献と競技普及活動を続けている2人にとって、参加者の「顔」を見て、「声」を聞きながらスポーツを観戦するイベントは新鮮だったようだ。「アスリートに対する皆さんの熱い想(おも)いを肌で感じることができました。また一緒に取り組むことができたら、うれしいです」。迫田さんは同じ空間で感動をシェアする新たな応援スタイルの可能性を感じ取っていた。 (西口憲一)
西日本新聞社