「さあ、福岡からパリへ!」バレー元日本代表の迫田さおりさん&新鍋理沙さん、正念場の女子を全力応援【ネーションズリーグ】
バレーボール女子元日本代表の迫田さおりさん(36)と新鍋理沙さん(33)が国際大会「ネーションズリーグ(NL)」1次リーグの福岡大会を盛り上げようと、全力応援を呼びかけている。北九州市の西日本総合展示場で4日に開幕した男子に続き、女子も11日から開催される。特に女子の日本はパリ五輪出場の可否が同大会(対戦相手は12日韓国、13日カナダ、15日セルビア、16日米国)を戦った後の世界ランキングで決まるだけに「運命の4試合」となる。 ■バレーボール教室でさわやかな笑顔を見せる新鍋理沙さん 同じ九州の鹿児島県出身で、2012年ロンドン五輪銅メダリストの2人は「声援は選手にとって一番の力になります。さあ、福岡からパリへ!」と声をそろえた。5月30日には、コンディショニング(心身の健康を整える)関連の機能性衣料品などを手がけるTENTIAL(テンシャル)が企画したライブビューイングにゲスト出演した。東京・品川にあるオフィスビルの一室で、巨大スクリーンに映し出された女子の「日本―フランス」の動画中継を視聴しながら、同社の社員の前で解説。親近感あふれるトークと爽やかな2人の笑顔に引き込まれた約30人の社員は大いに盛り上がった。 お互いの「心の距離」を縮めたのは、うちわだった。用意されたのは、TENTIALの行動指針でもある「ダイナミック(変化・進化を追求したチャレンジングなプレー)」「エッセンシャル(本質を追求した対応力のあるプレー)」「バディ(信頼と協力を基にしたチームプレー)」―の3種類。相手ブロックを打ち破る力強いアタック、狙いが的確なサーブ、高精度のサーブレシーブ、懸命なつなぎなど状況に応じて、うちわを掲げることで一体感は確実に醸成された。「テレビ解説とは違う雰囲気での伝え方でしたが、テンシャルの皆さんのおかげで楽しい時間を過ごすことができました」。新鍋さんとおそろいの真っ赤なTシャツに身を包んだ迫田さんも興奮。そんな熱気が伝わったかのように、日本はセットカウント3―0で快勝した。ネーションズリーグでの連敗を「2」で止める貴重な1勝となり、参加者全員で喜びを分かち合った。