本州最北端のダムが今年で誕生30周年!記念の「ダムカード」登場予定~あなたの知らない「#ダム」のトリセツ
ハッシュタグ「#」を付けて青森県の様々なモノ・場所・人や気になるコトを紹介する【#わっちタグ】です。まもなく夏本番。涼むことができる且つ、近年は夏に多発している大雨による洪水の被害を軽減したり、川に流れる水の量を調整したりと、私たちの安全安心な生活に欠かせない【#ダム】が今回のテーマです。 2024年4月に青森テレビに入社した新人・新井宇輝(あらい・たかき)アナウンサーが取材しました。 【写真を見る】本州最北端の「川内ダム」と青森県内一の「津軽ダム」のダムカレー&ダムカード
「ダム」のトリセツ!!機能は6つ・構造は環境により“タイプ”が変わる?
訪れたのは西目屋村にある「津軽ダム」です。岩木川の上流部に位置し、運用開始から今年で8年目を迎えました。国土交通省東北地方整備局によって管理されています。ダム湖の名前は「津軽白神湖」です。 国土交通省 東北地方整備局 岩木川ダム統合管理事務所 後藤晃史 さん 「ダムの構造は、大きく分けて、『コンクリートダム』と『フィルダム』にわかれます。その場所の地形や地盤などの環境によって適したものを選択しています。『津軽ダム』は重力式コンクリートダムといいます」 環境によってタイプが変わるというダム。「津軽ダム」は、高さ97.2メートルと青森県内一を誇ります。さらに、総貯水容量も県内一の1億4090万立方メートルです。東京ドームに換算すると約113.6杯分にもなります。
ダムには、大きく分けて6つの役割があり、「津軽ダム」は、その6つすべてを担っている“多目的ダム”です。 【ダムの役割】 ◆洪水被害の軽減 ◆流水の正常な機能の維持 (川の水が少ないと魚が住めなくなったり、水質が悪くなったりする可能性があるため、適切な水量となるよう放流量を調整) ◆かんがい用水の補給 ◆水道用水の供給 ◆工業用水の供給 ◆発電
【洪水被害の軽減】 実は「津軽ダム」の60メートル上流に「旧目屋ダム」があります。1960年(昭和35年)に完成しましたが計画を超える洪水が相次いだため、ダム機能を大幅に向上させる対策として「津軽ダム」が整備されました。2022年8月の洪水でも活躍しました。 【かんがい用水の補給】 田んぼなどへ補給する際には、温度管理をしています。「選択取水設備」という設備を使って、上が暖かく、下が冷たくなっているダムの水を適した水温になるように取水し、下流へ放流しています。かんがい用水のほか、河川環境にも配慮しているそうです。
【関連記事】
- ◆浴場へ向かう客の手には“4リットルの焼酎ボトル”!!一体なぜ?入浴しながら飲むのか?その答えを潜入調査
- ◆不思議な珍名「たらポッキ温泉」の“たらポッキ”ってどんな意味?40年前に廃れた温泉郷に降って湧いた救世主的な名
- ◆住宅街にポツンと温泉「掘ったら湧くかな?」50年前に自宅の敷地で掘り当てた“湯の花”たっぷりの秘湯
- ◆「ガンダム」「ズゴック」のマンホールが青森県むつ市内2か所に設置完了! 見せてもらおうか「ガンダムマンホール」とやらを… 26日~マンホールカードの配布も!
- ◆「“ごはん”の漬物」「ごはんが“真っ赤な”いなり寿司」それってどんな味!?全国でも珍しいご当地グルメがそろう青森県の特産物直売所