【マイルCS】大混戦のマイルGⅠは川田騎手に不安データあり セリフォス、シュネルマイスター、エルトンバローズをデータで比較
今秋のGⅠは一口馬主クラブ所有馬が4連勝中
秋のGⅠレースは4戦連続で一口馬主クラブの所有馬が優勝中。いまや出馬表を見たとき、馬主欄まで予想のファクターにする時代になっているのかもしれない。 【マイルチャンピオンシップ2023 データ分析】差しが6勝も後ろ過ぎると問題あり!? 前走クラス別成績などデータで徹底分析(SPAIA) 今週行われるマイルCSもクラブ馬が好成績を残しており、2017年ペルシアンナイトから昨年のセリフォスまで6連勝中。今年も上位人気に多くの一口馬主クラブ所有馬が顔を揃えそうで目が離せない。昨年の覇者セリフォス、実力馬シュネルマイスター、そして毎日王冠を含む4連勝で挑むエルトンバローズの3頭に注目し、一番頂点に近い馬を考えてみたい。
前走レースはクラスに注目
過去10年のマイルCSは前走クラスの格が高いほど好成績を残している。 GⅠ【4-2-2-21】勝率13.8%/連対率20.7%/複勝率27.6% GⅡ【4-5-7-72】勝率4.5%/連対率10.2%/複勝率18.2% GⅢ【2-3-1-45】勝率3.9%/連対率9.8%/複勝率11.8% OP以下【0-0-0-6】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0% 秋のマイル王者決定戦ということもあり、スプリンターズSや天皇賞(秋)からの転戦馬が多く、力通りに好走するケースが多い。ここでは有力馬3頭の前走レースを見ていく。 まずはセリフォス。同馬の前走は安田記念で、過去10年で同レースからの直行は【1-1-0-4】。2021年はインディチャンプが4着→4着、サリオスが8着→6着。2020年のインディチャンプは3着→2着。2015年のモーリスは1着→1着で春秋マイル王に輝いている。なお、安田記念で2桁着順だった馬はマイルCSでも同じく2桁着順に沈んでいる。 セリフォスは安田記念2着からの参戦。外厩調整のノウハウも十分な陣営だけに好走を期待できる。 次は前走が毎日王冠のシュネルマイスターと3歳馬エルトンバローズについて見ていく。前走毎日王冠組は過去10年で【2-2-2-20】と6頭が馬券に絡んでいる王道ローテの一つだ。とはいえ過去5年同レース勝ち馬5頭の成績は、2018年アエロリット(2番人気12着)、2019年ダノンキングリー(2番人気5着)、2020年サリオス(2番人気5着)、2021年シュネルマイスター(2番人気2着)、2022年サリオス(3番人気14着)と勝ち馬が出ていない。 逆に2、3着に敗れていた2018年ステルヴィオや2019年インディチャンプが本番では逆転しているだけに、毎日王冠組は前走3着のシュネルマイスターを支持したい。