蓮馨寺で「川越コーヒーフェス」 コーヒー飲み比べと生ライブも
国内外のカフェとコーヒー専門店、飲食店、アパレル店が出店する「川越コーヒーフェスティバル2024」が11月30日・12月1日に蓮馨寺(川越市連雀町)で開催され、大勢のコーヒーファンでにぎわった。(川越経済新聞) 【写真】2024年「川越コーヒーフェス」 当日の様子 風もなく暖かな日差しが降り注ぐ週末、境内には入場を待つ人の行列が終日続いた。全国と台湾、モンゴルから出店した26のカフェと専門店がコーヒーやホットチョコレートの試飲を行い、6店がフードやワイン、雑貨などを提供・販売。会場となった市内有数の観光名所では、レンタルした着物を着た外国人観光客の姿も見られた。特設ステージではアーティストがパフォーマンスを披露。大勢の人がコーヒーを片手に耳を傾け、一緒に口ずさんだり、体を揺らしたりして聴き入った。 飲み比べシールを手に入場した来場者は、イベントオリジナルのミニマグカップや紙カップを使って試飲を楽しんだ。26店からまず試飲する店を選び、選んだ店が提供する産地や豆の種類、焙煎(ばいせん)具合が異なるメニューの中から好みのものを選ぶ。何度も往復し、店のスタッフと会話しながら、時間をかけて好みの一杯を探すコーヒーファンで、会場内は活気にあふれた。 初出店の「PHAROS COFEE」は台湾の台北に本店を構え、東京の神田神保町にも店を持つ。同イベントで提供したコスタリカとエチオピアの豆を使った3種類は「台湾で焙煎(ばいせん)した、台湾ならではのコーヒーセレクト」と話す。コスタリカのコーヒーは、通常の製法では除去される部分を残したまま乾燥させる「ハニープロセス」で精製された豆を、ラム酒のたるで3カ月寝かせて仕上げたもの。「コーヒーが持つフレーバーを最大限に引き出し、個性を発揮させるために浅いりで焙煎している」と来場者にカードを渡して説明した。 神奈川・横浜の「REDPOISON」店主の森藤さんは「川越のお客さまは本当に良いコーヒーをちゃんと分かっている方が多い」、兵庫・神戸の「LANDMADE」店主の上野さんは「味で正直に評価してくれるお客さまばかりなので、今年1年の自分への通信簿を渡されるようなフェス」、富山の「hazeru coffee」店主の窪田さんは「今年も、コーヒーも音楽も食も楽しめる最高のフェスだった」と、それぞれ振り返る。 主催するKAYAWORKSの高綱かや社長は「天候に恵まれ、たくさんの笑顔が見られて幸せな2日間だった。今までで一番、音楽、食、コーヒーのクロスカルチャーを実感できた」と振り返る。「来年は記念すべき10回目なので、何かスペシャルなことをしたい。インディペンデントでここまで続けてきたフェスなので、とにかくみんなの力を借りながら、最高の形で集大成にできたら」とも。
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