助けを求める声や心を救える警察官に…新人警察官の特別訓練を新人アナウンサーが体験(島根)
山陰中央テレビ
島根県警察学校で2024年春に採用された新人警察官が、災害に備えた特別訓練に臨みました。厳しい訓練の一端をTSKさんいん中央テレビの新人アナウンサーが体験しました。 松江市にある島根県警察学校。隊列を組んでランニングしているのは、この春採用された22人の新人警察官。平均年齢は19歳、寮生活を送りながら、警察官として必要な知識や技能、体力を備えるため研さんを積んでいます。入学から8か月経ったこの日、特別な訓練に臨みます。 岡本楓賀アナウンサー: TSK新人アナの岡本楓賀です。今日は、警察学校1日入学頑張ります。 着用したのは機動隊の中でも、災害救助に特化した広域緊急救助隊の装備。この日、行われたのは地震など大規模災害の現場で迅速な救助にあたるための対応訓練です。 教官: 自分の身は自分で守るという意識をもって、現場に臨んでください。 講師を務めるのは、2024年1月に発生した能登半島地震の被災地にも派遣された広域緊急救助隊の現役隊員です。まずは、水害の発生を想定して救命胴衣を装着…。土砂災害の現場で救助に必要なスコップを使って、土砂を掘り起こすポイントを教わりました。そして…隊長の指揮のもと、実際に土砂をかき分けます。 岡本楓賀アナウンサー: 午前の部が終了しました。今から昼食です。実際に救助活動で食べているごはんをいただきます。 食事も訓練の一環。非常食の、お湯を入れるだけで食べられるごはんに、炊き出しは?具だくさんの豚汁。お腹を満たして午後に備えます。 午後1時、訓練が再開。震度6強の地震が発生したという想定で救助訓練です。 新人警察官: 今助けます! 地震によって地すべりが発生、土砂をかき分け、巻き込まれた人を救出し搬送します。 岡本楓賀アナウンサー: 岡本隊員あがります。 はしごを使って建物の2階へ。救助した人を担架に乗せて、地上へ降ろします。 岡本楓賀アナウンサー: これまで人命救助の現場で、隊員がどういったことをしているのか、それに備えて訓練をしているか見る機会がなかったので、非常にいい機会になりました。 新人警察官(男性): (将来は)機動隊に入り、1人でも多くの人を助けたいと思います。 新人警察官(女性): 要救助者の方が、どのような言葉を掛けたら安心するのかを考えながらするのが難しいと思いました。 島根県警察学校教官・内田学さん: 災害はいつ発生するかわかりません。助けを求める声。要救助者の声。そういった心も救える警察官になって、現場に出て行ってもらいたい。 新人警察官は、2025年1月に警察学校を卒業、県内12の警察署に配属され地域の安全を最前線で守ります。
山陰中央テレビ