【ユーロ】フランス8強、ベルギーとの上位対決制す オウンゴール2点、PK1点で準々決勝へ
<欧州選手権(ユーロ2024):フランス1-0ベルギー>◇1日(日本時間2日)◇決勝トーナメント1回戦◇デュッセルドルフ 6大会ぶり3度目の優勝を目指すフランス(FIFAランキング2位)がベルギー(同3位)に1-0で勝ち、2大会ぶりの準々決勝進出を果たした。5日の準々決勝でポルトガルと対戦する。 フランスは1次リーグ初戦で鼻を骨折したFWエムハペ(パリSG→レアル・マドリード)が黒のフェースガードを着用して先発。序盤から攻勢を仕掛け、数多くのチャンスをつくったが決め手を欠いた。前半24分にはMFラビオ(ユベントス)が今大会2枚目の警告を受けた。 ベルギーは後半18分、FWオペンダ(ライプチヒ)に代えてMFマンガラ(リヨン)を投入。MFデブルイネ(マンチェスター・シティー)がボランチの位置からトップ下に移動した。すると同38分に決定機。FWドク(マンチェスター・シティー)の左からのパスを受けたデブルイネがペナルティーエリア手前から右足で狙った。だが、これはGKメニャン(ACミラン)に防がれた。 その2分後の後半40分、フランスがリードを奪う。途中出場のFWコロムアニ(パリ・サンジェリマン)がペナルティーエリア内から右足でシュートを放ち、これがDFフェルトンゲン(アンデルレヒト)に当たってそのままゴール。記録はオウンゴールで、これが決勝点となった。 このゴールにつながった一連の攻撃はDFサリバ(アーセナル)の守備からだった。ベルギーのFWルカク(ローマ)にボールが入ったところで奪い返し、そこから攻守が切り替わった。気合の入った守りを見せた左サイドバックのDFテオ・エルナンデス(ACミラン)、試合のMVPに選ばれた右サイドバックのDFクンデ(バルセロナ)と守備が安定し、今大会3度目の無失点となった。 フランスは1次リーグから4試合で3得点のみ(1失点)。初戦のオーストリア戦(1-0)もオウンゴールが決勝点となり、3戦目のポーランド戦(1-1)はFWエムバペのPKによる得点。いわゆる流れの中からのゴールがないまま8強進出を決めた。