【京成杯AH】マイルGⅠ勝ち馬で能力も最上位 東大HCの本命は2歳女王アスコリピチェーノ
先行馬優勢も穴は後方勢
<京成杯AH 脚質別成績> 逃げ【1-2-0-7】勝率10.0%/連対率30.0%/複勝率30.0% 先行【3-4-5-24】勝率8.3%/連対率19.4%/複勝率33.3% 差し【4-1-4-39】勝率8.3%/連対率10.4%/複勝率18.8% 追込【1-2-0-36】勝率2.6%/連対率7.7%/複勝率7.7% 続いて脚質別成績を見ていく。差し馬も4勝と頑張っているが、複勝率3割台の逃げ先行が有利と考えていいだろう。 今年はエエヤン、オーキッドロマンス、セルバーグと逃げる可能性のある馬が複数おり、ハイペースでの差し馬の台頭が怖い。ただ、開幕週ということもあって速い流れでも前は残るのが本レース。逃げ馬3連対のうち2連対は前半4Fが45秒6以下。1分30秒3のレコード決着となった19年にはトロワゼトワルが前後半44秒2-46秒1で2着に0秒6差をつけて逃げ切った。 ただし、人気薄の好走例は前走差し追い込みに集中している。8番人気以下で前走先行した馬は【0-0-1-14】と振るわない。人気薄の前走差し追い込みで推奨するなら、関屋記念で上がり最速の脚を使って3着からクビ、アタマ、ハナ差の6着だったサンライズロナウド。3年前覇者のカテドラルも候補にはなりそうだ。
ここは負けられない
◎アスコリピチェーノ 無傷の3連勝で阪神JFを勝利。3歳になってからも桜花賞、NHKマイルCで2着と未だ連を外していない。特に前走は着差こそつけられたが、一度は前が詰まってからの再加速には目を見張るものがあった。実績はメンバー最上位だ。今回は4か月空けてのレースも、元々間隔を空けたローテーションをとっている馬で特に問題ない。斤量55.5kgは確かに厳しいが、それを承知のレース選択は自信の現れだろう。秋に向けて負けられない戦いと言える。 ◯コラソンビート ボンドガール、チェルヴィニアと同じ新馬戦で3着。未勝利勝ちからそのままの勢いで連勝、京王杯2歳Sはレコードタイムで勝利した。阪神JFは後続に0秒5差をつけての3着と力を見せた。フィリーズレビューは逃げたエトヴプレを捕らえきれずの2着、桜花賞は先行馬がほぼ全滅しており敗因は明確。戦績にしては斤量が恵まれた印象。約5か月ぶりのレースとはいえ、重い印を打ちたい。 ▲ディオ サマーマイルシリーズの米子S、関屋記念で連続2着と着実な走りを見せている。3走前に同コースのダービー卿CTで大敗したことは不安材料だが、同じ中山芝1600mの東風Sを勝っており、このときは後の函館記念勝ち馬ホウオウビスケッツに勝利している。本コースが苦手というわけではない。先行出来れば大崩れはないだろう。 以下サンライズロナウド、オーキッドロマンスに印を回す。馬券は◎軸、〇以下相手の3連複とする。 ▽京成杯AH予想▽ ◎アスコリピチェーノ ◯コラソンビート ▲ディオ △サンライズロナウド ×オーキッドロマンス 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
東大ホースメンクラブ