HISが大阪駅前に沖縄旅行専門店 山咲トオルが1日店長に
HIS大阪駅前沖縄支店を開設
HISが大阪駅前に沖縄旅行専門店 山咲トオルが1日店長に
旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が1日、大阪市北区に全国最大級の沖縄旅行専門店「HIS大阪駅前沖縄支店」を開設し、沖縄出身のタレント山咲トオルさんが1日店長が務め、来店客に「沖縄の心地よい空気感を体感してください」と呼びかけた。沖縄旅行は関西人に人気があり、同社では新たな離島ツアーを開発して市場拡大を狙う。
沖縄出身の山咲トオルさんが1日店長
注目の店舗は大阪駅前の大阪第一生命ビル6階にオープン。高さ1.5メートルの巨大シーサー2体が出迎え、内装の瓦などは沖縄から運ばれて設置された。沖縄に精通したスタッフが沖縄のカジュアル着「かりゆし」姿で待機する中、沖縄の伝統芸能「エイサー」の演奏で、開設記念式典が始まった。 同社幹部があいさつした後、沖縄県大阪事務所、ANAの幹部が祝辞を述べ、ミス沖縄コバルトブルー森田久美子さんも駆けつけて祝賀ムードを盛り上げた。 1日店長に就任した山咲さんがトークショーを展開。「沖縄は飛行機が空港に降り立ち、ドアがバンと開いた瞬間から、空気感が違う。時間も心地よい空気の中をゆっくり流れています」と、沖縄独自の空気感を絶賛。数日間の沖縄旅行プランを思案する友人には、「最初に離島へ出掛けてから、本島の那覇で1日ステイする」旅程を推薦しているという。 「離島では海の透明度が増す。大自然以外、なんにもないのが、最高のほめ言葉。離島から那覇を経て、大阪や東京などの都会へ帰ると、思い出を整理しやすい」と、「離島・本島・都会コース」思い出整理理論を披露した。
宮古島など独自の離島ツアーで新しい沖縄発見
広さ198平方メートルの店内は、沖縄カラー一色。同社幹部は「国際的な政情不安や円安傾向で海外旅行市場がやや低迷する半面、国内旅行市場は活況を呈している。2015年度の関西から沖縄への年間送客数は131万人で、国内全体のハワイ送客数に匹敵するほど、関西の皆さんの沖縄に対する評価や関心が高い」と、沖縄旅行市場の潜在的可能性を強調する。 「もうひとつの沖縄」と題して、宮古島、石垣島、西表島などの離島に焦点を絞った独自の離島ツアーを開発し、沖縄の新たな魅力開拓に余念がない。同社の関西での沖縄市場のシェアは4%だが、「少なくとも倍増は狙いたい」(同幹部)と意気込む。
利用客「海がきれいで仕事の疲れをいやせます」
開店と同時に訪れた大阪在住の20代女性は、仕事仲間と7月に沖縄旅行を計画しているという。「沖縄は3度目。海がきれいで、仕事の疲れをいやせます。今年の夏は本島で観光を楽しみますが、離島も好きなので何度でも行きたい」と話していた。 沖縄の自然や人情に魅了され、繰り返し訪れるリピーターも多い。沖縄旅行だけに特化した大型旅行専門店の登場は、観光客にも旅行業界にも刺激を与えそうだ。 詳しくは同社の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)