「どうせやってもダメなんかじゃない」16歳で自殺未遂、車椅子の豆塚エリさん 自身の経験いかし新規事業立ち上げへ
大分県別府市在住の豆塚エリさん。高校2年生のとき、飛び降り自殺を図り、頚椎を損傷。胸から下の感覚を失い、車椅子での生活を送ることになりました。その後、詩人として活動している豆塚さんは、働きたくても働けない人を支援する新たな事業を立ち上げようと準備を進めています。 【写真を見る】「どうせやってもダメなんかじゃない」16歳で自殺未遂、車椅子の豆塚エリさん 自身の経験いかし新規事業立ち上げへ ■オンラインライタースクール開校へ 豆塚エリさんは、別府市の介護事業所で働いていて、詩人としても活動。高校生の頃、貧困から抜け出そうと、東京大学への進学を目指していましたが、成績が伸び悩み、暮らしに疲れ果てた末、アパートの3階から飛び降りました。一命を取りとめた豆塚さんは壮絶な過去の出来事をエッセイにつづり、出版しています。 豆塚さんは今年3月、NPO「こんぺいとう企画」を立ち上げ、クラウドファンディングを始めました。目的は障害などで働きたくても働けない人のための「オンラインライタースクール」開校です。第一目標の200万円をクリアしています。 豆塚エリさん: 「第1目標まではあっという間に1週間くらいで到達したが、まだまだ気が抜けない状態です。私自身もずっと仕事がなくて障害者年金だけで生活していたという時期があったので、そんな時に何かを学ぼうと思っても学べない。当事者のために今回やっていきたいと思う」 ライタースクールは文章の書き方以外にも社会人としてのマナーの授業も想定しています。誰でもどこでも好きな時間に学べるように授業は動画で配信。6月の開校を目指し、仲間と一緒に準備を進めています。 こんぺいとう企画 小野雄一さん: 「今、ライタースクール用の動画コンテンツの編集をしている。豆塚さんが今イメージしている最終的なビジョンがあって、何か面白いアイディアが出てきたらいいなと思いながらチャレンジしています」 豆塚エリさん: 「その後の仕事につなげていくためにどうすればいいのかっていうところまで教えるし、企業案件をとって伴走支援を続けていくみたいなことをしたい」