【全米女子プロ】渋野日向子4打差5位で最終日、2度目メジャーV&逆転パリ五輪へ「諦めない」
<米女子ゴルフツアー:全米女子プロ選手権>◇第3日◇22日◇米ワシントン州サハリーCC(6731ヤード、パー72) 【順位表】全米女子プロ選手権スコア詳細 2打差3位から出た渋野日向子(25=サントリー)が3バーディー、4ボギーの73で回り、通算3アンダー213、首位と4打差5位と順位を下げたが、優勝圏内をキープして最終日を迎える。 「最初ドタバタしてしまった。どうなるかと思ったが、(この日)1オーバーまで戻せて良かった」 耐えて耐えて、優勝圏内をキープした。1番でアプローチが寄らずボギー発進すると、3、4番と連続ボギーをたたく。5番こそバーディーも、再び8番でボギーをたたき、3つスコアを落として後半に折り返した。 上位争いから脱落しかけたが、集中力を切らすことはなかった。11番パー5では残り202メートルの第2打をイーグルチャンスにつけてバーディーを奪うと、15番パー4でもバーディーを奪取。16番では8メートルのパーパットをねじ込むなど、後半はスコアを2つ戻して、首位と4打差と逆転圏内で第3ラウンドを終えた。 「(最終組で)緊張感はあった。なかなかうまくいかないと思ったが、あきらめず最後までプレーできた」とナイスカムバックの1日を振り返った。 最終日は4打差5位から2019年全英女子オープン以来のメジャー優勝を狙う。「耐えながらも伸ばさないといけない。しっかりあきらめず、最後まで頑張りたい」とネバーギブアップを宣言した。 世界ランキング(R)は62位。大会後に決定するパリ五輪代表争いでは日本勢11番手。出場圏内の2番手までの道のりは険しい。しかし全米女子オープンで優勝した笹生が世界ランキング30位から6位に浮上したように、メジャーでの好結果は大きなジャンプアップにつながる。2019年の全英女子オープン以来、5年ぶり2度目のメジャー優勝でそんな奇跡も期待される。