破れた“5連覇”の夢に、松本直美が堪えきれなかった涙「悔しさを次につなげ、代表では世界一に」|フットサル
足りなかったのは「一体感をもって戦うという意識」
──先ほど“自覚”と“責任”という言葉がありましたが、代表のキャリアも重ねてきましたね。 気づいたら中堅ぐらいになっていました。来年はワールドカップもありますし、今回新しく入ってきたメンバーもいるなかで、自分がピッチの中でも外でも、引っ張っていける存在になれるように頑張らないといけないですね。 ──今シーズンは、ワールドカップの開催決定というニュースがあった一方で、リーグ戦は浦安が連覇を逃すという結果になりました。改めてこの1年を振り返って。 開幕戦の負けから始まり、 昨シーズンは年間を通してずっと勝っていた分、今シーズンは一つの負けでチーム全体のテンションが下がってしまい、そこから流れがいい時もあれば悪い時もあるような、波のあるシーズンになりました。 優勝はなくなってしまいましたが、応援してくださってる方がいる限りは、結果で返していかないといけないと思っています。最終節は開幕で負けたアルコ神戸とのリベンジマッチです。絶対に勝って、次の3月の選手権にちゃんとつなげていけるように準備をしていきたいです。 ──チームとして、具体的にどんなことがうまくいかなかったと感じていますか? いい意味でも悪い意味でも、昨シーズンとメンバーがほぼ変わらず、新しい動きがあまりない状態だったというのは、まずあるかもしれません。お互いのことはよくわかっているけど、コミュニケーションがセットごとに分かれてしまっている雰囲気がありました。 フットサルは、フィールドプレーヤー4人とGK1人でピッチに立ちますが、そこの関係性だけでなくチームとして一つになれたほうが強いはずです。そこを改善して、チーム全体が一体感をもって戦うという意識をもちたいし、もてていたら結果は変わっていたんじゃないかなと、個人的には感じています。 ──優勝を逃すことになった前節の西宮戦のあと、涙があったという話も聞きました。 ただ、もう悔しい。本当にその一言です。その前の試合でも勝ち点を落としてしまっているので、どの試合でも勝ち点を積み重ねられるようにならないと、優勝するのは難しいんだなと、改めて感じました。 ──リーグ戦と代表活動はまた別かもしれませんが、主力メンバーには浦安の選手がたくさんいます。来年アジアカップ、 ワールドカップに向けて、この経験をどう活かしていきたいですか? この気持ちは絶対に次につなげないといけないですし……。すみません、思い出して少し泣いてしまいそう。ちょっと待ってくださいね。 もう、リーグ優勝しか考えていなくて、本当に……悔しかったので……。 でもこの代表という場は、ほかのチームのメンバーとも一緒に、仲間として日本を背負って戦える特別な場所です。リーグ戦で自分たちが負けたチームの選手とも勝ったチームの選手ともお互いにリスペクトしあって、世界一になれるように、この悔しさをバネにして頑張っていきたいです。
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