愛知県美術館で「これからの写真」展を開催/愛知
愛知県美術館(名古屋市東区)では、展覧会「これからの写真」を開催。世界的にも評価が高い畠山直哉や川内倫子らをはじめ、気鋭の若手作家を含む現代の写真家9名の作品を展示する。期間は8月1日~9月28日。観覧料一般1100円、高校・大学生800円、中学生以下無料。 従来、写真といえばカメラで撮影され紙にプリントされたものを指していた。近年ではデジタル技術の革新に伴い、写真をめぐる環境は急激に変化を遂げている。また、現代アートの領域でも、写真、映像、立体など、形態を自由に選択しながら作品を創作するアーティストも多い。 そこで本展では、空間、時間、鑑賞者との関係性など様々な視点から写真とイメージの様相を探る。壁にかかった写真作品のみならず、映像や立体作品、体験型の作品など、多様な表現方式の作品を展示。どれも「写真」に対する真摯なアプローチだと捉え、オーソドックスな写真のファンや先鋭的な現代アートファンも、共に楽しめる内容を目指す。
また、2013年に愛知県美術館に収蔵した、岡崎出身の写真家・志賀理江子の作品《螺旋海岸》(2009-2012)の展示も行う。志賀理江子の同作品は、写真表現の今に対する理解を図るため、「これからの写真」展の開催に合わせての初公開となった。その他、「これからの写真」の関連事業として、シンポジウムなどのイベントの開催も予定されている。