久保建英は「アジア杯後スランプに」 各紙は辛口評価…スペイン人記者が感じた今季浮沈の原因【現地発コラム】
今シーズンの久保をスペイン人記者はどう見るか? 「スランプの原因は…」
また同記者は、今シーズンの久保に次のような感想を持っていた。 「2023年はとても良かったけど、アジアカップから戻ったあとは少しスランプに陥っていたように見えた。私はその原因が代表も含めた過密日程、国王杯準決勝やチャンピオンズリーグのPSG戦といった重要な試合におけるプレッシャーのせいだと思っている。さらにアウェーゲームも多かったしね。でもそれはタケだけでなく、純粋にチーム力が落ちていたからだ。だからタケも前半戦のような素晴らしいパフォーマンスを発揮できなくなったんだと感じているよ」 今シーズンも残すところあと6試合となったが、その対戦相手はレアル・マドリード、ラス・パルマス、FCバルセロナ、バレンシア、ベティス、アトレティコ・マドリード。ビッグ3およびEL出場権を争う直接のライバルたちが残っており、すべての試合が気の抜けない“決勝戦”となる。ソシエダがこの状況を乗り越えるためにも、久保が前半戦で放った輝きを取り戻すことが必要不可欠だ。 [著者プロフィール] 高橋智行(たかはし・ともゆき)/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。
高橋智行 / Tomoyuki Takahashi