「夢に朝倉未来さんが出てきた」竹内涼真の肉体美を作ったトレーニング&減量法とは
「今は身体がすごくクリーン」
トレーニングと同時に4ヵ月間かけておこなったという減量は、「食事をシンプルにする」という方法だった。 「肉、野菜、魚。必要なものを必要最低限だけ摂る。好きなものを好きなだけ、という生活からはほど遠いですね。 1日に必要な最低限の食事を3~4回に分けて摂取し、食事を抜くということは絶対にしませんでした。食べないと代謝が落ちて体重が減らなくなりますから、常にガソリンを入れておくことが大事なんです」 4ヵ月にわたり、必要最低限の食事のみ。その間にハードな撮影も続いているわけで、ストレスも溜まるはずだ。どこかで爆発して、「好きなものを好きなだけ」食べてしまう、なんてことも起こり得るはずだが。 「いえ、食事を抜いていたわけではないので、そこまでストレスはありませんでした。 何よりいつまでにどのくらい痩せる、というゴール設定がしっかりあって、そこを目指せばイライラもしません。一生減量が続くわけではないですから(笑)。 でもそういう生活をしていたからか、撮影が終わった今でも、もう減量の必要はないのに、引き続き同じような食生活をしています。食事を意識したことで、その時々の自分に必要なもの、必要でないものがわかるようになったのかもしれません。今は身体がすごくクリーンです」
自分がすべきことができているかどうか
演技も肉体づくりも、ストイックに行う竹内。息抜きは何かと聞けば、これもまた「トレーニング」なのだと笑う。 「でもストイックとかでは全然ないんですよ。疲れた時ほど、身体を動かしたほうがよくて、そのほうが逆に疲れが取れるんです。 思考に行き詰まった時も、走ったり、ウエイトトレーニングしたり身体を動かすようにしていますね。撮影の合間に、突然身体を動かし始めて周りに驚かれますが、それは頭のなかをクリアにするためなんです」 身体を動かす以外にも、コーヒーにこだわるなど趣味が多いという竹内。最近は新たに写真を始め、それがさらに生活と仕事を充実させているのだという。 「ドラマ『龍が如く』の撮影中に、なぜだかカメラにハマって、ライカを買いました。撮影現場でもプライベートでも、出会った人たちを撮っています。 あ、今撮りたい、いい顔している! と思ったその瞬間にシャッターを押したいから、常に持ち歩いています。いい写真が撮れればその方に差し上げますし、それがコミュニケーションにもなっています。 僕はそもそもプライベートが充実していないと、いい仕事はできないと思っているんです。1日が始まって終わるまで、自分がすべきことができているかどうか、幸せを感じられているかどうか。 写真をとおして、ふとその日を振り返ることができるのも、日々の充実度を実感できて好きなんです」 身体と心をめいっぱい動かして、そうして仕事に集中する。だからこそ竹内涼真が生み出したものは観るものの心を動かすことができるのだ。 『 龍が如く ~Beyond the Game~』 新宿・歌舞伎町をモチーフにした神室町で、幼馴染たちとともに裏社会に巻き込まれていく主人公・桐生一馬。巨大歓楽街に生きる主人公たちの人間模様を描く。世界的大ヒットゲーム『龍が如く』シリーズを基に、オリジナル脚本で制作されたドラマシリーズ。 出演: 竹内涼真、賀来賢人、河合優実/唐沢寿明ほか 原作:セガ『龍が如く』シリーズ 監督:武正晴、滝本憲吾 Prime Videoにて世界独占配信中 竹内涼真/Ryoma Takeuchi 1993年東京都生まれ。5歳からサッカーを始め、高校時代は東京ヴェルディのユースに所属。2013年俳優デビュー。主演ドラマに『テセウスの船』『君と世界が終わる日に』『六本木クラス』など。
TEXT=安井桃子 PHOTOGRAPH=倭田宏樹