メジャーも開幕目前。日本人選手所属チームの順位予想は?
メジャーリーグの開幕を控えて米スポーツ専門局ESPNがパワーランキング(格付け予想)を発表した。日本人メジャーリーガーが所属する7チームは、どう評価されたのか? 30球団をランキングで並べたものから日本人選手の所属チーム7チームをピックアップすると、以下のような評価だった。 1位は上原が在籍するカブス。 4位は先発ローテーションに前田がいるドジャース。 5位は青木が在籍するアストロズ。 8位はダルビッシュが開幕投手を務めるレンジャーズ。 12位は岩隈のいるマリナーズ。 17位は田中を開幕投手に立てたヤンキース。 20位にイチロー、田沢のマーリンズ。 ちなみに最下位の30位はパドレスとなっている。 ESPNでは、このパワーランキングのほかに、複数の記者による順位予想の投票結果も発表されていた。そのため、パワーランキングのランキングと、地区順位予想が一致しないチームもあるのだが、日本人選手所属チームの順位予想は以下のようなものだ。 カブスはナ・リーグ中地区1位予想。 ドジャースはナ・リーグ西地区1位予想。 アストロズはア・リーグ西地区1位予想。 レンジャーズはア・リーグ西地区3位予想。 マリナーズはア・リーグ西地区2位予想。 ヤンキースはア・リーグ東地区4位予想。 マーリンズはナ・リーグ東地区3位予想。 米野球専門統計サイトのファングラフスも順位予想をしていて、ア・リーグ西地区の順位だけが違っている。ファングラフスでは、マリナーズが3位、レンジャーズが4位となっている。 またもうひとつの野球専門統計サイト、べースボールプロスペクタスの順位予想もほぼ同じだが、こちらは、ア・リーグ西地区の順位予想を、1位マリナーズ、2位アストロズ、3位レンジャーズとしている。 選手の成績を過去の数値から予測し、順位を予想すると、だいたいこのような予想に落ち着くのだろう。しかし、何が起こるかはシーズンが始まり、全日程を終了するまでは分からない。主力選手のケガや若手の伸び悩みに悩まされることもあれば、予想外の台頭を見せる選手もいるだろう。 ESPNの記事では、それぞれに最善のシナリオと最悪のシナリオが書かれていた。 ランキングトップの上原所属のカブスについては、「たとえ先発ローテーションのひとりがケガで一時戦列を離れなければいけない状況になっても、100勝できる可能性がある。本当に試されるのは10月(ポストシーズン)に入ってからだ」としている。2013年にレッドソックスで胴上げ投手となった上原の価値が試されるのも、10月に入ってからということかもしれない。 ドジャースについては、不確定要素として「9月にジャイアンツと6試合戦う。この6試合に誰が先発するかがカギになる。エースのカーショウ、ヒルに次いで20歳のウリアスが選択肢になるかもしれない」と指摘。マエケンが昨シーズン以上の結果を出し、シーズン終盤でもイニング数を投げられる状態であれば、期待がかかるだろう。 ア・リーグ西地区1位予想のアストロズには「攻撃陣は問題ないように見えるが、投手陣が気がかり」とチームの弱点が指摘されていた。 ランキングでは8位だが、ア・リーグ西地区3位予想のレンジャーズについては、ダルビッシュの名前が「ダルビッシュがシーズンを通じて加わること」と前向きな材料として挙げられた。ただ、最悪のケースに「ダルビッシュがまた故障を再発すること」という懸念も。開幕投手に指名されたダルビッシュがチームの命運を握っているようである。