帝劇ビルと国際ビルを一体開発、帝国劇場と出光美術館は新ビル内へ…30年度までの完成目指す
三菱地所と東宝、公益財団法人の出光美術館は16日、東京都千代田区丸の内に共同で建設する複合ビルの概要を発表した。帝劇ビルと隣接する国際ビルを解体して一体開発し、現在、帝劇ビルに入る帝国劇場と出光美術館を新たなビル内に再整備する。2025年度に解体工事に着手し、30年度までの完成を目指す。
新ビルは、地上29階(高さ約155メートル)、地下4階建てで延べ床面積は約17万6000平方メートルを見込む。帝国劇場は地下2階~地上4階に、出光美術館は地上4~5階にそれぞれ入る予定。商業ゾーンや、皇居外苑を眺められる低層の屋上テラスも設ける。6~29階はオフィスとする計画だ。地下は東京メトロ有楽町線と都営三田線と接続するほか、JR有楽町駅と接続する地下通路も新たに整備する。
帝劇ビルと国際ビルはともに1966年に完成した。防災機能の強化や将来のオフィス需要を見据え、2022年に共同で建て替えることを発表していた。