無登録でFX取引の疑い、「ミラートレード」運用の男ら4人逮捕…1500人から計16億円集金か
無登録で資金を預かり、FX(外国為替証拠金)取引をしたとして、警視庁は11日、東京都江東区、会社員の男(47)ら4人を金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で逮捕した。プロの投資家のFX取引を反映する自動売買システム「ミラートレード」での運用をうたい、個人投資家ら約1500人から計約16億円を集め、FX取引を繰り返したとみている。
捜査関係者によると、ほかに逮捕されたのは、東京都中野区の会社役員(51)ら。
会社員の男ら3人は金融商品取引業の登録がないのに昨年2~11月頃、会社役員の男のFX取引を反映したミラートレードを使うなどして、顧客の男女5人から預かった約800万円でFX取引をした疑い。
会社役員の男は昨年6~11月、投資セミナーに参加した男性3人に、会社員の男らが運営するウェブサイトを紹介。「専門家に任せれば確実にもうかる」などと持ちかけ、無登録で投資の助言をした疑いがある。
警視庁は、会社員の男らが2019年以降、個人投資家らから手数料や成功報酬を受け取り、会社役員の男に顧客の紹介料などを支払っていたとみている。
ミラートレードを巡っては、近年、「初心者でもFX取引で高配当を得られる」などと宣伝するサイトが乱立しており、捜査幹部は「資産を預ける前に正規の登録業者なのか、確認してほしい」としている。