「ねこ」石像巡りをお助け 三戸、レンタサイクル好評
三戸町が6月から運用を始めた電動アシスト付きレンタサイクルが好評だ。町内11カ所に点在する「11ぴきのねこ」の石像を巡るにはちょうどいい交通手段で、週末を中心に多くの観光客に利用されている。石像のある場所のうち三戸郵便局には、空きスペースに駐輪コーナーが東北で初めて設けられた。レンタサイクルの利用期間は今月末まで。 石像は全て巡ると9キロ近く移動することになり、長い坂道もあるため徒歩では難しい。町は観光客の利便性向上を図るため、レンタサイクル3台を導入し、アップルドームを拠点に運用を開始した。 町内への観光客は土・日・祝日を中心に訪れるが、月曜日と金曜日も多い。夏以降は、レンタサイクルに乗る観光客の姿が散見されるようになった。 町まちづくり推進課のまとめによると、レンタサイクルはお盆休みがあった8月に17日稼働。3連休が2回あった9月も13日稼働した。 三戸郵便局(橋本正俊局長)は10月から、町との包括連携協定に基づき、空きスペースに駐輪コーナーを開設。橋本局長は、「レンタサイクルをトラブルから守るために設けた。観光客がより利用しやすくなり、郵便局に寄ってくれるようになれば」と語った。 10月中旬に町を訪れてレンタサイクルを利用した宮本茜さん(36)とジョン・ヨンジェさん(32)夫妻は、「作者のふるさとを訪ねたかった。三戸郵便局も目的地の一つで、レンタサイクルと駐輪スペースで楽しく観光できた」と笑顔で話した。
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