いざ出陣じゃ 和歌山・甲冑姿で「真田まつり武者行列」
いざ出陣じゃ 和歌山・甲冑姿で「真田まつり武者行列」 撮影・編集:柳曽文隆 報告:岡本ゆか THEPAGE大阪
和歌山県九度山町で5日、恒例の「紀州九度山真田まつり武者行列」が行われ、好天のもと多くの人でにぎわいをみせた。
昌幸・幸村父子を偲び「大人武者行列」
同町は関ヶ原の戦いで敗北した幸村が父・昌幸とともに移り住み、生涯で最も長い14年間を過ごした地としても知られている。同町によると、真田昌幸・幸村父子を偲んで同まつりが開催されており、その歴史は大正時代から行われているのが、当時の新聞記事などで確認されているという。 同まつりのメイン行事は「大人武者行列」。昨年は大河ドラマ「真田丸」がテレビで放送され、さらに同ドラマに真田昌幸役で出演していた俳優の草刈正雄をゲストに迎えたこともあり、例年の倍以上となる約5万人の来場者が訪れた。
子供らもしっかりと武者行列
今年の行列ゲストは、真田昌幸役に長野県上田市から真田町自治センター長の山宮正久さんを迎え、真田幸村役には、ABC朝日放送ラジオ(大阪市)のプロデューサー、上ノ薗公秀さんが迎えられるなどし、にぎわいをみせた。 上ノ薗さんによると、自身が担当する朝のラジオ番組で、勝手に「真田丸」を他局ながらも応援。さらに、自身が「真田幸村の生まれ変わり」と常々番組内で発信していたのが同町関係者の耳にとまり、今回のゲスト出演に至ったという。 そして、子ども行列も同じように幸村役などを務める児童が甲冑姿で練り歩くなどし、沿道の人から声援を受けて歩いていた。同日は正午までに隣接するかつらぎ町で気温26度を超えるなど(気象庁調べ)、汗だくになりながらも、子どもらは掛け声をあげるなどし、しっかりとした足取りで歩いていた。
「これからもずっと続けてほしい」
幸村の「いざ出陣」の掛け声とともに武者行列はスタート。九度山町の中心部、約2キロの武者行列を「いざ出陣」と引っ張り、大人から子どもまで、多くの甲冑姿の人が練り歩く光景は圧巻。見物に来ていた同町内の男性(45)は「やっぱり行列は活気があると思う。これからもずっと続けてほしいね」と笑顔で話しながら、シャッターを切っていた。