対馬丸の船体調査 2025年度予算案、内閣府1億2100万円概算要求
沖縄テレビ
太平洋戦争の末期、米軍の潜水艦に撃沈され今も海底に沈む疎開船「対馬丸」の船体を調査するため、内閣府は2025年度予算案の概算要求に1億2100万円を盛り込みました。 8月22日に開かれた慰霊祭に出席した自見英子沖縄担当大臣は、悲劇を風化させない為にも遺族が求める船体の再調査に政府として取り組む考えを示していました。 こうした中、内閣府が提出した2025年度予算案の概算要求で「対馬丸平和祈念事業」に2024年度の当初予算より1億円多い1億2100万円が盛り込まれました。具体的には、遺品の収集などを含む水中調査や対馬丸記念館の新たな展示物の作成支援などに活用するとしています。 対馬丸は1997年の海中調査で、鹿児島県悪石島沖の水深約870メートルの海底に沈んでいるのが見つかりましたが、引き揚げは実現せず、遺族からは遺品の回収などを求める声が上がっていました。
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