センバツ2024 京都国際 流す汗、仲間のため /京都
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で18日に開幕する第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に向けて、3年ぶり2回目出場の京都国際(京都市東山区)は日々厳しい練習を重ねている。汗を流す学校グラウンド脇のホワイトボードには「他喜力 苦楽力 成信力」の文字。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 「人のために尽くす力 苦しい時こそ楽しむ力 成功を信じる力」を意味し、昨夏の甲子園で107年ぶりの優勝を果たした慶応(神奈川)のスローガンを小牧憲継監督が昨年12月に記した。良いと感じた言葉を即座に取り入れ、人としての成長を選手たちに期待した。 言葉を胸に刻むのは大山遥飛(はるき)マネジャーも同じ。負傷した選手へ一番先に駆け寄り、休む間もなく後輩たちの練習上着を丁寧にたたむ。「他喜力」に徹し、その背中でチーム一丸となることの大切さを語っているようだ。 昨秋の近畿地区大会は2試合連続サヨナラ勝ちでベスト4に進出し、持ち味の守り勝つ野球を存分に発揮した京都国際。三つの言葉を体現して、チームをさらにレベルアップさせ、頂点を目指す。【写真・文 山崎一輝】