「2人の最高傑作!」スターダム羽南&飯田沙耶 出逢いからタッグリーグ制覇への軌跡
「ウチらは気持ちで支え合ってる。絶対的信頼関係が強みになってます」(飯田)
そして迎えた今年のタッグリーグ戦。しかし、ウインゴリは羽南負傷(右ヒジの亜脱臼)の影響で出遅れてしまう。引き分けを挟み3連敗。それでも5戦目でようやく初白星を挙げると、あとは破竹の4連勝。最終公式戦では現タッグ王者の渡辺桃&テクラ組を破りギリギリで3位通過、決勝トーナメントに滑り込むことができたのである。 とくに前半戦で苦しい闘いを強いられたウインゴリ。しかし、内容は決して悪くなかった。11・4宮崎における、なつぽい&安納サオリ組との対戦は引き分けながらもリーグ戦のベストマッチではなかろうか。柔軟ななつぽいと飯田のゴリゴリパワー。この2人の攻防が圧巻だった。 「私がまだ戻り切れていないときで、あの試合は飯田ちゃんのがんばりがすごかった。飯田ちゃんの試合だったと思いますね」(羽南) 飯田の闘いぶりに刺激を受けた羽南は、次の公式戦でさくらあやをフォールし初勝利。忘れかけていた気持ちが蘇ってきたという。 「勝つってこういう感じなんだ、ウインゴリで勝つってこういう感覚なんだってことを思い出したんですよね」 内容は悪くないと自負していただけに、あとは勢いも加えて駆け抜けることができた。最後は舞華&HANAKO組を破っての優勝。終わってみれば、開幕戦に敗れたスターライト・キッド&鈴季すず組にトーナメント1回戦で雪辱し、準決勝ではブロック1位のなつぽい&安納組と決着をつけた。文句なしの制覇と言っていいだろう。 「2人にとって、現時点での最高傑作です!」と声をそろえるウインゴリ。だからこそ、試合後にはゴッデス王座への挑戦を表明。12・29両国国技館でのタイトルマッチが決定した。王者組にはすでに勝っているだけに、自信はある。 「私はやっぱり、飯田ちゃんと組んで試合をするのが一番やりやすい。飯田ちゃんは冷静なので、私の暴走をいい意味で抑えてくれるんです」(羽南) 「羽南さんは天真爛漫で、陰キャラな自分がポジティブになれるんですよね。いろいろタッグチームがあるなかで連係とか早い動きでのタッグ力に加え、ウチらは気持ちで支え合ってる。絶対的信頼関係が強みになってます」(飯田) 「それ、わかる!」(羽南) 2人の欠場明けのタッグ結成を含め、その軌跡を振り返りあらためて運命的タッグと感じた羽南と飯田。ウインゴリの快進撃は、まだまだつづく! インタビュアー:新井宏
プロレスTODAY