水戸署員刺傷 被告の男、起訴内容否認 水戸地裁初公判 茨城
茨城県水戸市の集合住宅で7月、県警水戸署員2人を刃物で刺しけがをさせたとして、公務執行妨害と傷害の罪に問われた同市、無職、被告の男(67)の初公判が5日、水戸地裁(君塚知弥子裁判長)で開かれた。男は「覚えていないし、知りません」と起訴内容を否認した。 冒頭陳述で検察側は男がタクシーの車内で嘔吐した上、運賃の支払いに従わなかったことから、自宅で警察官からクリーニング代などの支払いの説明をされたところ、激高し犯行に及んだと指摘。弁護側は被告が当時、アルコールの影響で睡眠状態にあり、犯行は本人の意思に基づくものではなく責任能力がないとして、無罪を主張した。 起訴状などによると、男は7月19日午前3時27分ごろ、酒に酔ってタクシーで寝込んでいると運転手から通報され、臨場した男性巡査部長(38)と男性巡査長(37)の胸や腹をバタフライナイフで刺すなどして職務の執行を妨害しけがを負わせたとされる。
茨城新聞社