タイガー・ウッズ、長男チャーリー君と再び「PNC選手権」に出場するのか?…本人は「これから様子をみるよ」と明言せず【武川玲子コラム】
◇武川玲子コラム「米ツアー見聞録」 タイガー・ウッズ(米国)が久しぶりに公の場に登場した。と言ってもプレーを披露したわけではない。ホストを務める慈善大会「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」(5~8日・バハマ)の会場、アルバニーに入り、出場した20選手をにこやかに出迎えた。 2024年はメジャー4大会と2月に1試合、こちらもホストを務めるPGAツアーの公式大会「ジェネシス招待」(カリフォルニア州)の計5大会に出場した。ジェネシス招待では風邪をこじらせ体調不良で途中棄権。予選通過を果たしたのは4月のマスターズ・トーナメント(60位)だけで全米プロ選手権、全米オープン選手権、全英オープン選手権ともに予選落ちだった。 最後に戦ったのは7月の全英オープンで9月には「腰の神経圧迫を軽減する手術」を敢行、「今季ずっと悩まされていた背中の痛みとけいれんが良くなることに期待したい。ゴルフを含め、一日も早く通常の生活に戻りたい」とコメントした。 ヒーロー・ワールド・チャレンジでの実戦復帰が期待されたが「残念ながらまだ世界のベストプレーヤーと戦うほどのゲームに至ってない」と参戦しなかった。現在注目されているのは、長男のチャーリー君(15)とペアを組む非公式大会「PNC選手権」(21、22日)への参戦。4年前からチャーリー君にせがまれて出場した同大会は「われわれ家族にとっては一番のメジャー」とウッズもチャーリー君とコース上で過ごす時間をこの上なく楽しみにしている。 ウッズの目標は「メジャー4大会を含め、1カ月に1度ほど参戦したい」というもの。残念ながら今年はかなわなかったが、来年も再び同じ目標を掲げる。 ヒーロー・ワールド・チャレンジではテレビの解説席にも登場したウッズは、PNCへ参戦を「これから様子をみるよ」と明言しなかった。ただ同大会は2日間大会でカート使用が可能、ウッズにとっては大きなヘルプとなる。最後の最後までチャーリー君とプレーできる可能性を探るウッズ。近々プレーが見られるかもしれない。(全米ゴルフ記者協会会員)
中日スポーツ